詩　きらきらビーズの宝物

きらきらビースで飾られた　小さな宝箱
引き出しの奥でそっと眠っているの
ビー玉に、アイドルの切り抜き
それから
ひぃおばぁちゃんにもらった　穴の開いていない50円玉
みんな引き出しの奥で　お休み中

オルゴール付きの　本当に古くなってしまった　小さな宝箱
曲名は　定番の「エリーゼのために」・・・
母が「あなたの秘密をそっと隠しておきなさい」って言って
中学の、入学のお祝いにくれたのよ
あの頃は訳が分かんなくて
とりあえず好きな物を何でも入れ込んだ

きらきらビーズで飾られた　小さな宝箱
ひとつ　ひとつと　年を重ねるごとに
母の言葉の意味が　なんとなく分かっていった
ビー玉に、アイドルの切り抜き
それから
ひぃおばぁちゃんにもらった　穴の開いていない50円玉
それから
毎年ふえていく私だけの秘密
みんな一緒に　引き出しの奥で　お休み中
きらきらビーズで飾られた　
私の・・大切な・・大切な・・宝箱・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マリエ

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　形はなくても、物はのこっていなくても
　大切な物ってきっと誰もがもっているんでしょうね・・・