- 名前
- 松田文学男爵
- 性別
- ♂
- 年齢
- 60歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 僕はアンドロイドなんだ。 アンドロイドだって夢は見る。 でも、それはキミたちのように...
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どこからともなく 「チリーン チリーン」 って音が聞こえてくる。
2021年07月24日 01:18
高校ん時の同級生の話。
Aは姉と二人兄弟で、2年生の夏休みに、母方のおばあさんが亡くなった。
当然母親の田舎に駆けつけ、お通夜~お葬式と滞りなく済ませたが、
Aの家は飲食店で父親は店を休むわけにいかず一人で帰宅。
母親とその兄弟たちとともにA兄弟も泊まることになった。
その晩Aが布団の中でうつらうつらしていると、どこからともなく
「チリーン チリーン」
って音が聞こえてくる。
しかもだんだん近づいてくる。
Aは元々金縛りなんかには遭遇してたから、瞬間的に「ヤバい!」って
思ったらしいが、体は全然動く。
それで、「金縛りもないし、あぁ、どこかで風鈴が鳴ってるのかな?」
くらいに思って安堵した。
安堵した途端に尿意を催してきたので、布団から出てトイレに向かった。
で、真夏だからトイレの窓も網戸にしてあったらしいんだが、そこから外の道を見ると
白い光がボーッと20個ぐらいフワフワしてる。
で、よーく目を凝らしてみると、その白い光は人間で、葬列なんだって。
先頭の光の中の人が歩きながらゆっくり鈴を鳴らしながら歩いてるのが見えて、
Aはびびって部屋に戻って布団に潜り込んでお経を唱えてるうちに眠ってしまったらしい。
で、朝その話を姉にすると。
姉は亡くなった、おばあちゃんの部屋で寝てたんだが、
やっぱり「チリーンチリーン」って音が聞こえてきた。
Aとは異なり姉は金縛りになったんだと。
姉もAと同じく金縛りには慣れていたが、そのうちに体を自分の意志とは関係なく動かされ始めた。
叫ぼうにも声が出ず、動きたくないのに結局四つん這いにされてしまった。
そのままズルズルと襖の前まで行かされると、そこで止まった。
顔から襖まで5cmぐらいの距離で、目の前の襖が音もなく「スーッ」と両側に開くと
目の前に亡くなったおばあちゃんが正座していたんだと。
目を瞑ろうにも瞑れず、長いことおばあちゃんと見つめ合ってたらしい。
しばらくすると襖がまた音もなく締まり、金縛りが解けた。
そのまま朝まで眠れずにガクブルしてたそうだ。
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