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300<スリーハンドレッド>
2007年06月20日 03:22
“一人を殺せば犯罪者だが 百万人を殺せば英雄だ”
「チャップリンの殺人狂時代」(1947年アメリカ映画)
この台詞を思い出したよ。。。
【最強国家スパルタの掟】
『戦えない子供は谷底に捨てるべし』
『7歳で母親と決別すべし』
『空腹なら盗んで生き延びろ』
『情けを捨てろ 痛みを隠せ 恐怖を受け入れろ』
『成人の儀式は 決死の覚悟で臨むべし』
『女も強くあるべし』
『絶対に退却するな 絶対に降伏するな ただひたすら戦いぬくべし』
紀元前480年
スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)のもとにペルシア帝国からの遣いがやって来た
国を滅ぼされたくなければ ペルシアの大王クセルクセス(ロドリコ・サンドロ)に服従しろと 使者は言う
“服従か死か”
と問われれば スパルタの答えは一つ
レオニダスはペルシアの使者を葬り去り その瞬間 100万の大軍を敵に回した
王の下に集まった300人
彼らには大軍を封じる秘策があった
「300<スリーハンドレッド>」(2007年アメリカ映画)
監督・脚本:ザック・スナイダー
原作・製作総指揮:フランク・ミラー
出演:ジェラルド・バトラー レナ・へディー デイビッド・ウェナム ドミニク・ウェスト
全編ほぼ“戦闘シーン”のみで描いてしまった作品でございます
裸の漢たちが ブーメランパンツと 赤いマントという変態ちっくなカッコに槍と楯でとことん戦います!
「シン・シティ」のフランク・ミラー原作のコミックが元ネタで 全編CGを駆使した“戦闘シーン”のみが売りの作品であります
「マトリックス」に匹敵する映像革命
ってのが宣伝文句だったみたいですが まず一言。。。
「マトリックス」より全然イイわぁ!!
「マトリックス」は確かに映像は凄かったけれど キアヌの運動神経の鈍さが隠し切れないワイヤーアクションに興醒めしてたのが本音。。。
そして 単に「300」のビジュアルセンスのがアタクシの好み(笑)
実写とアニメとの中間にあるような映像で スパルタ軍が正義で ペルシア軍が地球を侵略しようとしている悪の軍団のように 史実をコミックちっくに描いてしまっているノリが好き♪
セピア色の背景の中 スローモーションで描かれる 油彩画のようなドロドロベタベタした質感で飛ぶ血飛沫
精悍なレオニダス王 美しくも賢い妃 ミケランジェロの彫刻のようなスパルタ戦士達 重さまで伝わってくる動物たち 妖艶なペルシア王
馬が 完璧に鍛え上げられた美しい裸身が 斧と槍が 飛び交うシーン どのひとコマをとっても完璧に美しい
残虐であればあるほど 何故かスタイリッシュでカッコよく見えてしまいます
残酷で或ることこそ “美”なんだという なんとも不謹慎な感覚にさえ されてしまいます
処刑人が ペルシア軍が スパルタ兵が 見事に切り落とした人間の首を 何度も何度も 断面まで見せ付けられるその悪趣味なシーンを見て 恍惚感と嫌悪感というなんとも不可解な気分にさせられます
そう “美”と“醜”を一度に見て 快感を覚えつつも不愉快にも嫌悪感を覚えずにもいられない
これは 先日書いた「ファニー・ゲーム」とは対極にいるえーが
“一人を殺せば犯罪者だが 百万人を殺せば英雄だ”
「チャップリンの殺人狂時代」のこの名台詞
戦争は “人殺しは罪だ”という正気を “殺して殺して殺し捲れ
”という狂気に変えてしまう
でも 人間はそうやって時代を作ってきたし 語り継いできた
それを 「300」は映像をもって体感させてくれるのであります
ちなみに 「ブレイブハート」や「グラディエーター」の様な叙情的な感覚を求める方には決してオススメしません。。。
そんでもって 絶対に女性と観に行かないほーがヨイです
何故なら アタクシ観終わった後 周りの♂を見てゲンナリしてしまったから。。。
スパルタ兵のあのカラダはどーやって作ったんだぁ??(笑)
以下予告編↓
https://www.youtube.com/watch?v=qnIPkfXNHfc
このえーが もう一度観に行けたら行くし DVD出たら買うワ!
このデジログへのコメント
「300」面白いのですね!期待はしてたのですがそこまでとは…。ローマ兵とは違う単体の強さが見たい!
戦えなくなった男は~「老兵は死なずただ去るのみ」の心境です(涙)でも、自分への挑戦は死ぬまで現役~☆
良かった。もう一度映画館で見たい映画です。そしてBBさん あいかわらず素晴らしい文章センスですw
技術屋のせいか、こういうえーがを見る度に、製作側が偉くて技術屋は手下、って構図に悲しくなります。
いつもながら素晴らしいログです。古代は生きるか死ぬしかないない。機会を見つけ観たいです。
ユーチューブだけでも凄い迫力ですね。見てみたい映画のひとつです。
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