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趣味は読書、親指

2020年06月03日 05:12

僕はパソコンを持っていない。
会社では、共用のパソコンがあって、幾つかの入力作業を行なっている。
下手くそながら、ブラインドタッチである。
主に、三階をメインに仕事をするのだが、一階に移動することも多く、会社で持たされた個人携帯を常に持ち歩いている。
そして、当たり前だが、時と場所を選ばず電話はかかって来るので、小型のメモも持ち歩いて、その都度、手書きでメモしている。
私生活では携帯電話から、スマホに変わって久しい。
最近では、プライベートでは、ほとんど電話しなくなった。
登録されていれば、LINEかメール。
それでなければ、ショートメール
直に、声を聞きながら、会話するということが、少なくなった。
山下澄人という作家は、スマホメモ小説を書いているという。
このログもそうだが、僕もこの他に日記のアプリや蔵書管理アプリを入れていて、それぞれ入力している。
「書く」という行為に使われるパーツが、大きく変わった。
手書きの時は、利き手全部を使って、書いていたのが、両手でキーボードを打つ方法が加わり、今は親指でスマホで文字を入力するのが、プライベートで書くということになってしまった。
ひらがな、アルファベット、数字を画面を切り替えて、親指を画面の任意の文字の上に触れて、滑らせることが、文章を書くということになってしまった。
かつて、こんなことで、文字が書かれると誰が想像したであろうか。
パソコンのキーを打つのが速い人がいるが、スマホでは、親指一本の移動が速い人が、文章を早く書ける人である。
パソコンでは文章入力が遅くて、どうしても手書きが良いと思っていたが、スマホで文章を書くのは、最近では、手書きよりも速くなっている気がする。
一つには、入力する際に、単語の選択肢が無数に表示され、自分が頻繁に使用する単語が優先的に表示されるから、画数の多い漢字や長い文章などを手書きよりも正確に速く選択出来るからだろう。
僕の場合は、右手の親指に、文章の全てがかかっているのである。

古井由吉大江健三郎の対談集、「文学の淵を渡る」を先日読み終わった。
1993年から2015年まで、計6回の対談を収めたものである。
実に23年の間に、文学の様々なテーマで、対談している。
最初の対談は、正直難解で退屈だが、二回目以降は読書案内のようで面白かった。
対談の中に、何度も「文体」という言葉が出て来て、それほどにもある種の作家は「文体」を重要視しているのかと、今更ながらに思わされた。
又吉直樹が小説を書かず、芥川賞を受賞しなかったら、古井由吉には興味を持たなかったと思う。
しかし、若い頃から、分からないなりに大江健三郎は好きな作家だったので、いずれはこの対談集も読んだと思う。
前に、小林秀雄岡潔の「人間の建設」という対談集を読んで、これも面白くて、岡潔という人に興味を持ち、「数学する人生」という本を読んだ。
僕の読書の範囲は、いびつで不定な広がりと、でこぼこの深さで、拡張し続けるのだろう。
最後には、結局は読んだだけで、何も達成出来なかったと振り返ることになるのかもしれない。

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