- 名前
- けーでぃー
- 性別
- ♂
- 年齢
- 49歳
- 住所
- 奈良
- 自己紹介
- 「元」がつきますが一応プロの小説家。現在、 カムバック目指して修行中です。 そんな私...
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思い出の場所、思い出の風景。
2019年12月08日 21:03
(予告と異なりますが、前回に繋がるネタを今回、前々回に繋がるネタを次回とします)
(あのキャンペーンで予定が狂った、ってぇことで)
先日。
用事があって、久しぶりに大阪城公園に行った(通り抜けた)んですけど。
久しぶりだから、懐かしいなあと思ったんですけど。
ですけど。
私にとっては、それだけではない、思い出の場所なんです。
大阪城公園は。その風景は。
だもんで。
「あの時」の感覚が、感動が、ほわわ~っと胸の奥から蘇って盛り上がって。
何とも言えぬ心地になりましたよ。「ほわわ~っ」としか言えませんよ。ええ。全く。
あれは……
かれこれ四半世紀も昔のこと。当時、まだ学生だった私が、
「明日は朝からバイトで、遠方まで行かねばならぬ。
当然、早起きとなる。ちょいと早めに就寝しておくか」
と、寝床に入って消灯して、寝付こうとしていた時のこと。
部屋の外から、母が声をかけてきました。
「けー! 東京の、富士見書房ってとこから電話!」
あの頃は。
携帯電話なんてまだまだ普及しておらず、電話は据え置き一家に一台、
が当たり前でした。なので、私にかかってきた電話を母が取ったのです。
で。
私は起き上がり、電話の場所へ。
何か読者プレゼントでも当たったのかな、でもそんなの出したかな、
そもそもわざわざ電話してくるかな、と首を傾げてました。
そのように。
私は、電話の内容を全然予想できませんでした。はてさて? と思いつつ
「はい、けーですが」と受話器を取ったその時、告げられたのは……
私が描いた小説の、新人賞入賞の連絡だったのですっっ!
これは!
はっきり言って自慢ですが! 神様エンマ様に誓ってほんとのホントに、
私が生まれて初めて描き上げた長編小説でした!
それが、いきなり入賞っっっっ!
ほいで。
感動と興奮に狂喜乱舞するも、いやいやバイトがあるんだぞと何とか就寝。
そして。
翌朝、起床するなり真っ先に、
「は、母者よ。昨夜のアレ、ゆめ幻ではあるまいな? 現実であるな?」
と念入りに念入りに確認してから、バイトに出ました。
そう。
それが大阪城公園での、イベント警備のバイトだったのです。
当時の私が毎週やってた、場外馬券売り場前での交通整理とは違って、
全く忙しくなく、殆ど突っ立ってるだけの仕事でした。
それが幸いしましたよ。
その一日、そりゃあもう、「ぼぉ~…………っ……」と夢見心地で。
何をやっても何もできない状態でした。いいのかそれでバイト代貰って。
そんな、あの日に。
私の目に映っていた風景が、大阪城公園。
その場所自体には何もなく、
そこで誰かと出会ったとか、何か事件があったとかでもなく。
ただ「自分の心が凄い状態の時、居た場所だから」ってことで、
私にとって思い出の場所になっているのです。ほわわ~っとなるのです。
皆様はそういうの、ありませんか?
風景以外でも、例えば音楽とか。
辛かった時期、あるいは逆に幸せだった時期、頻繁に街に流れてて、
駅やコンビニなどで何度も何度も聴かされて、耳に染み込んだ曲とか。
そういうのを聴くと、条件反射的に「その時の感情」が
蘇ってきたりして。辛さも、幸せも。
このデジログへのコメント
したくてもできなかったことを
少しずつ、しているところです。
本当はあの場所でこうしたかったという夢願望
を一緒に幸せな上書きに。最近少しずつ♪
> 木綿子さん
「幸せな上書き」……貴女らしい、いい言葉ですねえ。
私だったら、陳腐に「自分の過去に復讐」とか言ってしまうところですよ。
過去がどうあれ、今、幸せに向かって歩く。素晴らしいです!
大阪城公園。。前住んでいたマンションの
近くで、お花見やらイベントやら出かけま
した( ´∀`)
もうなくなってしまった実家が、思い出の
場所かな。。
一瞬にして、その時のことを懐かしく思いだしたんですね。
20年越えの年月、すっとばして。
初めて書いた小説が受賞とは、凄いですね。
いくつの時の話ですか?
> eriさん
19歳の夏休み。幼い頃からの念願だった駅清掃のバイト
(ホームに固くへばりついたガムを剥がしたかった)をしながら構想を練り、帰宅して描く、
という生活をしていた、その時の作品です。
> はぎんちょさん
思い出を重ねていくのが、すなわち生きるってことですね。
今見ている景色も、今の楽しさも辛さも、いずれ思い出となる。
未来の自分が思い出す時に備え、「今」を大切にしていきたいです。
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