- 名前
- 松田文学男爵
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- 61歳
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- 東京
- 自己紹介
- 僕はアンドロイドなんだ。 アンドロイドだって夢は見る。 でも、それはキミたちのように...
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【お題日記】好きな外国語
2018年08月03日 09:31
別に好きではないんだけど、古典語。古代ギリシャ語とかラテン語とか。
こいつらの文法構造はすごく面白くて、基本的に主語がいらない。
単語の変化で主語がわかるようになってる。
例えば
amo 私は愛する
amas あなたは愛する
amat 彼は愛する
という具合に、語尾を見れば主語がわかる。
名詞も同じで語尾を見るとそれが主格なのか目的格なのか属格なのか与格なのかわかる。
このように1つの単語の形だけでこの単語の文の中での役割がわかるようになっているから
古代ギリシャ語やラテン語には語順がない。
英語だとSVOだのSVOCだの語順がきっちり決まっている、これは現代語はどれでも同じ。
だけど古典語にはこれがない。全くの自由。
私はこの赤い花が好きだ。
この文を
花が私は好きだこの。
と書いてもよいわけ。
昔、中世のラテン語の詩を読んでいて、ある名詞にかかる形容詞が五行後に出てきたことがある。
日本語で赤い花の赤いが五行後に出てきても何が何だかわからないでしょ。それが可能なのが古典語の凄み。
何より恐ろしいのは古代人がこんなフリーダムな言語を使ってものを考えていたこと。
人間、ものを考えるのは言語使ってるから、使っている言語によって思考が限定される。
文化によって思考方法が違うのそういうことなんだけど、あんなフリーダムな言語で思考していた古代人はとんでもなく自由な思考をしていただろう。
というか、現在の学問そのものが彼らが作ったものだ、宗教も。
アリストテレスなんかあのフリーダムな言語から論理構造を分析して論理学を作り出した。それは2000年間、20世紀になるまで一切訂正もされることなく完成された学問として存在してきた。
こういう人物こそが天才というもの。ちなみに西洋史の天才はもう一人、ライプニッツ。
アリストテレスとライプニッツが本物の天才。
ライプニッツは中国の易を研究し、二進法による論理演算を生み出した。これがコンピュータの元祖。
微分積分もライプニッツだ。
この言語の違いってかなり影響あると思うから西洋の文化をそのままお手本にしようというのは無理。
日本では縄文時代のときにギリシャではプラトンが天上の世界を語りアリストテレスが論理学を作っていたわけで、優劣をつけるのではなくて文化として全く別物なわけ。
だから軽々しく
外国を見習え的なことは言えない。
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