元気の源

何らかの表彰や、何かの成果をあげて挨拶する時に


「○○でご指導いただいた□□さんに感謝します。」
「△△でお世話になった◇◇さんに感謝します。」


で始まる挨拶が多いが、ちょっと前までは、結局それを達成した個人の力がすごいので
あって、その前置きの周りの感謝への言葉はありきたりで退屈に感じていた。

でも、自分がそういう場で挨拶をする立場になった時、色んな思いがあることに
気づいた。

果たして、自分の力のみで達成できたことなのか？自分にそんな実力があったのか？


挨拶をする時に頭に浮かんできたことは、それを達成する道のりで色んなことに
つまずいた時に、周りからの何気ない言葉がほとんどだった。

「頑張ってるねー。はい、コーヒー」
「今日ぐらいは早く帰って、ゆっくり休みなよ」
「リフレッシュに晩御飯行こう」

声をかけてくれた人にとっては、特に気を使った言葉じゃないかもしれないけど
十分、心にしみて助かったことが多い。そのおかげで、改めて頑張れたり、
忙しい時でもちょっとだけ素の自分に戻れたり。

その言葉がなかったら、結果に結びつくような重要な考えを出せなかったかもしれないし
せっぱつまった気持ちのまま、うまくことが運ばなかったかもしれない。


よくよく考えると、あの人の言葉がなかったらとか、あそこで気持ちを切り替えれなかったら
って思うと、自分だけの行動だけでなく色んなことが複雑に絡みあって綱渡り状態で
ひとつの結果が得られたんだと思う。何かがひとつでも欠けてたら、全く違う状態に
なったに違いない。

自分の力だけでは、絶対に達成できていない。そう思うと、自分がまだまだちっぽけだなって
思うと同時に、周りに助けられて生活していることに改めて気付く。


自分がちっぽけだと気付いても、何となく嬉しい。それでも頑張ってる自分を
褒めてあげたいし、周りからの温さも幸せに感じるからなんだろうな。

自分の力だけで何とかなると思ってる時には、周りからの言葉に気付かなかった。
一度は、自分の力だけでもどうしようもなくなる状態になったり、自分がちっぽけだと
感じる経験しないと、何が一番大事なのかって気付くのは難しいような気がする。

何かがうまくいかなくて落ち込むこと。自分がまだまだ小さいなって悩むこと。
すごくいいことだと思います。何か新しいことに気付くために、一歩前に進んだ
証拠であると同時に、健気に頑張ってるポジティブな姿に間違いない(^^)