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自分にとっての優しい場所

2016年11月08日 18:46

あの優しかった場所は今でも変 わらずに僕を待ってくれていま すか・・・」

コブクロここにしか咲かない花より

この曲を聴くたびに、自分にとっ ての優しい場所はどこか考えさせ られる。自分の地元?友達がたくさ んいた学校?今の住処?

やっぱり優しい場所として思いつ く場所は、大学院時代に過ごした大阪のぼろアパート。優しい場所と言 える程の経験より、つらい経験の 方が多いかな。

夢を実現するために、がむしゃら に頑張った場所

食べるものもお金もなく、空腹で 眠れずに過ごした場所

栄養失調で足の切り傷からばい菌 が入り、立てなく学校に行けな かった場所

銭湯でゲイのお兄さんにターゲットに された場所(笑)

本当に苦労した経験しか思い出せ ないけど、今までの人生の中で一 番頑張った時間をそのぼろアパート で過ごした。絶望もたくさん経験 した。

その時の経験や考え方が、今まさ に自分につながっている。大阪と いう街は本当に刺激的だった。い い刺激も悪い刺激も。あの経験が あると、今では大きな問題も全く 問題と感じずに対処できるように なった。

そのアパートで過ごした時間から10 年経ったが、希望する企業に入り、 それなりの収入で余裕のある生活 ができている。あのころのハングリー 精神もだいぶなくなってきて、だ いぶ甘い考え方になってきた。

昔はお金がない時、通学のために 片道4時間も歩いた。今では、バス の時間が合わないと普通にタクシーを 使ってしまう。あげくの果てに、携 帯電話にはタクシー会社の番号が入っ ている・・・

今でも、関西出張の時には何をす るわけでもなく、そのぼろアパートを 見に行くことがある。今の自分の 原点を培った場所のぼろアパート。駅 を降りて商店街を抜けて、その アパートが近づいてくると、今でも何 故かドキドキする。最近、理由がわ かってきた。

社会人になって、その当時から大 きく考えも生き方も変わり、今の 姿が当時苦労して頑張って目指し た姿なのかどうか考えると、大き くはずれてるからだと思う。昔の 自分に申し訳ないんだろうな。

ドキドキしながら、ぼろアパートが見え る位置までくると、今でも泣いて しまう。今の自分をつくるために、 当時の自分にあんなに苦労させた ことが申し訳ない。あんなにつら い経験はない。

でも、すごく元気をもらえる気が する。あの当時の自分には拍手を 送りたい。

ありがとう

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