- 名前
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海外のホテルで存在しない「420」号室
2016年05月16日 01:15
日本では末尾が4(死を意味する)や9(苦)がないホテルやマンションが存在する。4や9という数字が忌み数(不吉であるとして忌避される)だからである。
そして海外では13という数字が忌み数に当たるため、ホテルなどには13階や13号室がない場合が多い。
ここまでは「あー、そう言えば聞いた事があるな」と思う人がたくさんいるかもしれない。しかし、アメリカやカナダ、イギリスなど海外のホテルにはもう1つ避けられている部屋番号があった。それが420号室なのである。
今まさに420号室のホテルやマンションにいるおともだちはギクっとしたことだろう。いったいなぜ420号室は避けられているのだろうか?
それにはこんな理由があった。
海外の多くのホテルでは「420号室」を設けていない。そして、ホテル側はなぜ420号室がないのかを単刀直入に言わず、様々な工夫をこらした返答を用意しているという。
なぜホテルは420号室を避けるのか?
それは、420という数字に全てが隠されている。420は宿泊者の問題行為を助長する可能性があり、ホテル側としてはその可能性を最初から取り除いておきたいからだ。
419+1号室と表記するホテルもある。
420号室はあるが、何度も何度もプレートが盗まれるため、ドアに直接数字を印字したホテルもある。
では、「420」という数字の何が問題なのか?
420(フォー・トゥエンティ)はマリファナを意味するスラング
実は、この「420(フォー・トゥエンティ)」という数字はマリファナを表すスラングとして古くから使われているのだ。この420にちなんで、毎年4月20日は「マリファナ国際記念日(マリファナデー)」となった。
この日の午後4時20分になると世界各地で多くのマリファナ愛好者が集まり、大麻を吸って祝ったり、集会して政府へマリファナの合法化を訴えたり、街で行われるマリファナのイベントを楽しんだりする。
というわけで、「420」という数字は彼らにとって特別な数字なのである。そしてそれはホテルにとっては大問題となるわけで、420号室がホットボックス(部屋を閉め切ってマリファナの煙を充満させる)として使われることを恐れているのである。
また、部屋番号のプレートがひっきりなしに盗まれることを防ぐためでもある。
カナダのバンクーバーでは4月20日になると街全体がマリファナの煙に包まれるという。イギリスのロンドンやマンチェスターでも大規模なマリファナフェスティバルが開催され、500人もの人が公園に集まりマリファナを吸う光景が見られる。
マリファナは違法だが、どうやらこの日は警察も逮捕しないようだ。
なぜマリファナを「420」と言うようになったのか
これには諸説存在し現在も多くの論争の対象となっているが、一番有力なのは下記の説だそうだ。
1970年代の始め、カリフォルニア州サン・ラフェルのサン・ラフェル高校の生徒たちが、毎日放課後の午後4時20分、ルイ・パスツールの銅像の前に集合し大麻を吸っていた。
この集いの名前を仲間内だけに通じる隠語として、その時間示す420(フォー・トウェンティー)という言葉で表現した。
他にも警察がマリファナ事件を無線で連絡するときのコードが「420」だから、とか、マリファナの活性化学物質は420個あるからだ、など諸説ある。
というわけで、もし海外に出かけたら車のナンバープレートや、任意に使用している数字なんかも注意してみると面白いかもしれない。420だった場合にはマリファナ愛好家である可能性は高そうである。
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