- 名前
- サクラフブキ
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- 年齢
- 62歳
- 住所
- 埼玉
- 自己紹介
- サクラフブキといいます、埼玉県久喜市のつまんねぇ男です。 異性に褒められるのは……声...
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マクリーン 『黄金のランデヴー』
2016年03月13日 10:39
さて今回は、アリステア・マクリーンの『黄金のランデヴー』をご紹介。
英国の冒険&サスペンス&アクション小説作家であるマクリーン御大といえば、普通は『女王陛下のユリシーズ号』や『ナヴァロンの要塞』を読む読者が多いんでしょうが、俺は『黄金のランデヴー』で初マクリーン体験、ドップリ魅了されました。
超ド級のハイパーエクセレント豪華客船、カンパーリ号。
乗客は「金持ちになりたがり、ステータスを求める輩」ではなく、ホントの億万長者ばかり。船にはダンスもバンドもパーティもゲームも無く、最上級ラウンジや完璧なバー、ニューヨーク・ロンドン・パリの証券取引所と直結したテレグラフ・ラウンジ、静かな船内と居心地の良さ、最上級の食事に船長しか知らない(とされている)途中航路。
「値段が高すぎる」と文句を言うのに、何故か何回も乗って来る乗客たち。
こんな庶民感覚とはかけ離れた船に、起きるのは連続殺人。(!)
一等航海士のジョン・カーターは、真相を探る「にわか探偵」となって事件に挑みます。
カーター君を筆頭に、人物が実にいいです。ビューレン船長も、アーチ―・マクドナルド甲板長も、マーストン先生も、乗客のべレスフォード氏、その娘スーザン、ミゲル・カレラス氏、トニー・カレラス君も、セルダン老に至るまで。
ストーリィはカーター君一人称で語られ、読者の感情移入もスムーズに疑似体験を楽しめる趣向。
ユリシーズもナヴァロンも好きなんですが、ランデヴーは絶対に外せませんよ俺は。
夏の暑い時期に再読するのは、未だに楽しみです。(笑)
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