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物欲なき世界(菅付雅信 著 平凡社 1,512円)
2015年12月01日 23:12
限られた持ち物で自由に暮らすミニマリスト、
低消費な生き方を実践するダウンシフター。
モノにあふれた生活を送ることが豊かだとおもわれていた時代は変わりつつある。
「欲しいモノがない世界」で何を買えば幸せになれるのか。
物欲や消費欲の衰えは社会の停滞なのか、それとも成熟の兆候なのか。
モノを所有することに負担を感じる人は増えている。
モノを買うためにあくせく働くよりも、バランスのとれた生活を送りたい。
もっと自分の時間がほしい。
無理にモノを所有しなくても、シェアやレンタルですますことができるならそれでいい。
近年では、形ある商品ではなく、サービスや情報、
あるいは物語に消費が移行している傾向もあるそうだ。
国の経済指標が優秀でも国民の幸福度が高いとは限らない。
物欲の変化は個人や社会にどのような影響をもたらすのか。
経済からライフスタイルまで、世界各地をめぐりながら、
21世紀の世の中のあり方を模索している。
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