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「漫画の中だけだよなぁ」を、ぶち破った作品!

2014年11月08日 21:22

「漫画の中だけだよなぁ」を、ぶち破った作品!

私は長らく、生卵が嫌いでした。だから当然、生卵かけごはんなんて
全く食べませんでした。

そんな私が、30代も後半になってから突然、「毎日でも食いたい!」と
言えるほど、生卵かけご飯大好きになってしまいました。ある漫画で、
強烈に美味しそうに描かれてまして。それを読んで、
コロリと影響されてしまったんです。

それが今回ご紹介する、「極道めし」。
有名どころでは「美味しんぼ」や「ミスター味っ子」などが挙げられる、
いわゆるグルメ漫画というものですが。
極道めし」は、そのグルメ漫画の常識を、
根底から覆してしまった作品なんです。

どういうことか?
前述した有名2作品でも、それ以外でも、グルメ漫画を読んだことのある人は
ご存知でしょうけど、美味しそうな料理がたくさん出てきますよね。
で、登場人物がそれを食べて、綿密に詳細に感想を述べてくれますよね。
これこれこういう味がして美味しい、と。

それを読んで。
読者は、ゴクリと唾を飲み込むことしかできない。
美味しい料理を食べられるのは、漫画の中の登場人物だけ。悔しいけど仕方ない。
それが、グルメ漫画の常識でした。

しかぁし!
極道めし」は違います!

え? 読者も同じものを食べられるの?
それも違ぁう!

極道めし」の登場人物たちは、順番に「自分が過去に食べた美味いメシ」の話を
します。それを聞いた仲間たちが、「美味そう!」と思ってゴクリと唾を飲む。
その、ゴクリの人数を競い合うという勝負をしてるんです。

お解りでしょうか?
極道めし」は、登場人物も読者も一緒に、「ゴクリと唾を飲むしかない」んです。
そう、漫画の中も外も平等! 悔しくない! これは新しい!

……えーとですね。
極道めし」の作者さん、何十年も昔からいろんな作品を描いておられるんですが、
私はずっと「この人の描くご飯粒は、綺麗で美味しそうだな~」と思ってました。
料理とはぜんぜん関係ない作品の、食事シーンを見て。

ですから。
極道めし」2巻の、生卵かけご飯話のゴクリ勝負は、少なくとも私にとっては、
この作者さんの真骨頂! でした。そりゃあもう美味しそうで美味しそうで。
30年以上、嫌い続けてきた生卵かけご飯を、一発で好きにしてしまうほどに。

というわけで。
極道めし」おすすめです!

このデジログへのコメント

  • はぎんちょ 2014年11月08日 21:44

    卵ごはん、私も大好きですw
    でも、嫌いな人を好きにするような漫画の表現ってどんなものか気になります

  • eri 2014年11月08日 22:13

    食事で色彩って、とても大きいと思うのですが

    白黒の漫画で表現するのって難しいだろうなぁ~

  • けーでぃー 2014年11月10日 20:58

    > はぎんちょさん

    二巻のアタマです! 立ち読みででもぜひ!
    本分にある通り、「体験談」の勝負なんですこれ。疲労と空腹でフラフラのところに、
    やっとありつけたメシ……そのシチュエーションが調味料!

  • けーでぃー 2014年11月10日 21:01

    > eriさん

    上のお返事にも書きましたが、まず物語・状況ですね。また、食べ物を描く画力自体も高いんですが、
    料理だけでなく、「美味しそうに食べてる顔」が、また! もう! ゴクリものなんですよっっ。

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