ひとつだけ

矢野顕子という才能に忌野清志郎という才能

「ひとつだけ」

欲しいものはたくさんあるの
きらめく星くずの指輪
寄せる波で組み立てた椅子
世界中の花　集めつくる　オーデコロン

　　けれども今気がついたこと
　　とっても大切なこと
　　欲しいものはただひとつだけ
　　きみ（あなた）の心の　黒い（白い）扉　ひらく鍵

　離れている時でも　ぼく（わたし）のこと
　忘れないでいてほしいよ　ねぇおねがい
　悲しい気分の時も　ぼく（わたし）のこと
　すぐに呼び出してほしいよ　ねぇおねがい


楽しいことはほかにもある
満月の下のパーティー
テニスコートを駆けまわる
選びぬいたもの　集めてつくる　中華料理

　　けれども今気がついたこと
　　とっても大切なこと
　　一番楽しいことは
　　きみ（あなた）の口から　きみ（あなた）の夢　きくこと

　離れているときでも　ぼく（わたし）のこと
　忘れないでいてほしいよ　ねぇおねがい
　悲しい気分の時も　ぼく（わたし）のこと
　すぐに呼びだしておくれよ　ねぇおねがい


離れている時でも　わたしのこと
忘れないでほしいの　ねぇおねがい
悲しい気分の時も　わたしのこと
忘れないでほしいの　ねぇおねがい


　悲しい気分の時でも　ぼく（わたし）のこと
　忘れないでほしいよ　ねぇおねがい

https://www.youtube.com/watch?v=rJcQf1SfDRM


オリジナルは矢野顕子の詩で主語はすべて「わたし」
彼女のデビュー当時の歌で実に矢野顕子らしいセンスの曲
どういった経緯でこの曲を二人でデュオしようと言う話になったのかは知らないが

女の子から男の子に対する詩が
見事に逆転させてある

ポイントはどんな扉を開けたいのか？

女性は「白い扉」

男は

「黒い扉」



・　・　・　・　・



考え過ぎかな・・・

でもそうとしか解釈出来ない

二つの異質な才能が作り出した詩

素敵な詩だと思う


出来れば清志のアコギバージョンが聴きたかった