隣の奥さん・・・3

奥さんはお店で会う日は、必ず私を自宅まで送ってくれた。

それまで私は、彼氏が飲むからお母さんに迎えに来てもらっていた。


「毎回、お母さん来るの大変だろうし、私、飲まないから送るよ！」


お義母さんとも仲のいい奥さん。お義母さんもそのほうが安心と、頼んでいた。


でも、私は毎回、早く帰らされているような気がしていた。

私がいない間、何してるんだろうとか、何を話しているんだろうとか、すごく気になっていた。


ある日、送ってもらっているときに奥さんが急に
「私さ～。〇くんのこと恋愛対象に見たことないから！友達として好きなだけ。」




・・・・何？私、なにも聞いてませんけど・・・。


「家族ぐるみで仲良くしてもらってるから、一緒に出掛けたりはしたけどね！」


「そうなんだ・・・。」しか言葉がなかった。


その話をされてから、もっと奥さんに対してモヤモヤしだしてずっと警戒していた。



ある日、彼氏の幼馴染と遊んだ。
彼氏がいないときに、奥さんのこと知ってるか聞いたら・・・。

「あ～わかるよ！〇のこと好きやった子でしょ！？俺、相談されたよ！」



やっぱり・・・。わざわざ、私にあんなこと言うのおかしいと思ってた。

彼氏にも聞いたら、
「そうらしいね、俺、全然興味なかったけど。」

彼氏が興味なかったのは安心したけど、奥さんのボディータッチの多さや、甘えたしゃべりが嫌で、私は、泣きながら彼氏に「関わりたくない」といった。


でも、お義母さんのお店の常連さん。全く関わりを持たなくするなんてできないし、お義母さんと奥さんは仲が良かった。
お店に行けばいるし・・・。

結局、私が我慢しなきゃいけなかった。
彼氏は、少し距離を置くようにはしてくれていた。


奥さんの旦那はどう思っているんだろうと思っていたけど、

お店に来たときは、ほかの常連さんと話したり、１３歳年下の私にちょっかいだしたり、話しかけてきた。この夫婦どうなってんだか・・・。奥さんがあんなんなら、旦那も？



それから、いつの間にか彼氏と旦那さんの間で一緒に旅行へ行こうという話が決まった。
奥さん夫婦と私たちで・・・。

私は、本当に乗り気じゃなかった。
でも、彼氏にお願いされてシブシブ行くことにした。



当日、旦那さんの運転で乗せていってもらうことになり、迎えに来てもらった。
車に乗ると、すかさず
「これ、〇くんのタバコ！用意しといたよ！」


えっ・・・そこまでするの？銘柄もちゃんとあってる・・・。
私だってちゃんと用意してきたのに（泣）


車内では私の知らない頃の話ばかり。
全然、楽しくない。

旅行先は大阪。その日はアメ村や吉本花月など市内観光した。


アメ村では、奥さんに男女に分かれて行動しようといわれ、ほとんど奥さんの買い物につき合わされ、一番嫌だったのが、大阪まで来てランジェリーショップに行って、奥さんの下着選びにつきあわされた。

そのあと、お揃いの物を買おうといわれ、小物かと思いきや夏だったので、お揃いのタンクトップを買った。

でも、私と奥さん大きさが全然違う・・・。
私は、ピッタリに着てるのに、奥さんはダブダブ。
次の日にお揃いで着ようと・・・。私、笑いものにされるのかな…


彼氏は気使いな人だから、旅行中は奥さんや旦那さんに凄く気を使っていた。
私のことはちょっとほったらかし気味？嫉妬しててそう思っただけかもしれないけど・・・。


夕方、ホテルに戻りお風呂に入ってから夜ご飯を外へ食べに行くことになった。



お風呂も奥さんと一緒に行くことになり、一緒に入ったら、奥さんの体には凄いやけどの跡があった。
仕事での事故でやけどしたらしい。ちょっと同情した。


「このやけどのことは〇くんも知っててね。この跡みても引かなかったから、嬉しかった。」


・・・・？？？？
やけど見せたの？服脱がないと見えませんけど。

また、モヤモヤして、イライラして彼氏のもとに戻った。
私は、そのままの気持ちで、夜ご飯を食べに行くことになった。

完全に不機嫌。
そんな私に、彼氏はちょっと苛立っていた。
でも、奥様夫婦に迷惑をかけちゃいけないとでも思ったんだろうね、
いつも通りに振舞っていた。

そして、旦那さんオススメの居酒屋へ到着。
座敷に案内された。仕切りを挟んで隣には熟年夫婦がいた。



とりあえず、こんなところで彼氏と喧嘩になっても仕方ないと思って普通に食べて、飲んでた。
奥さんはあまり飲めないと言っていたのに結構飲んでいた。
次第に、酔いがまわってきた・・・・。