- 名前
- ポマポマ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 39歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- はじめましてこんにちは。 ポマポマといいます。 絵を書くのが好きで漫画など書いてます...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
風立ちぬをみる
2013年08月22日 02:09
昨日、ついに念願の宮崎駿監督
最新作、風立ちぬを見に行って
来ました。
とりあえず簡単なあらすじ
幼い頃から飛行機に
魅せられ、飛行機の設計士になった青年堀越二郎は東京へ上京する
電車の中で令嬢の菜穂子と出会う。この時、2人は関東大震災に
遭遇し二郎は足を骨折した菜穂子の侍女を背負い助けます。この時に二郎は菜穂子を家まで送るのだが自分は名前も名乗らずその場を
後にする。彼が向かったのは自分が所属している大学の工学部。
その時、災禍から守るため教本を
運び出している同窓の本庄と落ち合う。火災でみんなてんてこまい
なのだがどこかぼけっとして
空を見て飛行機を思い浮かべる二郎。
大学生の二郎が考えているのは
飛行機のことだけ。
本庄がタバコを吸って友人たちと
政治情勢を愚痴っていても
飛行機のことばかり。
食堂で鯖を食べても
その骨の曲線の美しさを
飛行機に活かせないかと
目をキラキラさせている。
大学卒業後、二郎と本庄は
三菱重工の設計課に就職し
戦闘機の設計を担当することになる。この頃、日本を取り巻く
世界情勢はかなり逼迫しており
戦力増強のために戦闘機の
開発が急務だった。
しかし、テスト飛行で飛ばした
飛行機は加速度に耐えられず
空中分解し、失敗した。
これを機会にドイツの戦闘機工場を見学するように言われた二郎と本庄はそこで戦闘機に実際に乗せてもらいお互いにどういう戦闘機を作っていくか考える。
本庄はとにかく諸外国の戦闘機と
同じものを作る道を選ぶ
二郎は自分が作りたい飛行機を
自力で作るという道を選ぶ。
三菱重工で5年設計士として下積みした二郎は上司の黒川から呼ばれて直々に海軍の受注品である
戦闘機の設計を任される。
これがのちの零戦になっていく。
が、一生懸命設計した初代零戦は
テスト飛行で空中分解し
彼はしばらく静養のために
軽井沢の山荘で滞在することに。
そこで絵を描いている菜穂子と
運命の再会をしあれよあれよという間に恋仲になる。
謎のドイツ人スパイが
菜穂子の父親の前で二郎を褒めちぎりまくり会って一週間も
たってないのに婚約する。
しかし、菜穂子は結核にかかっておりそれを治してから結婚しようという約束になる。
二郎は東京に戻り再び
零戦の設計をはじめる。
が、特殊警察隊に思想犯として
命を狙われていることがわかり
二郎は住んでいた民宿を離れて
上司である黒川の家で居候する。
そんなおり菜穂子が喀血で倒れたと電報を受け急いで列車に飛び乗り彼女の実家へ駆けつけた二郎。
菜穂子は結核の治療のため
山奥の療養所に入院することを決意。二郎はその日に仕事のため
東京にとんぼ返り。
二郎はゼロ戦の設計に全力を
注ぎ、菜穂子は療養所で婚約者と
会えない日々を過ごす。
二郎から届いた一通の手紙に
いても立ってもいられなくなった
菜穂子は1人療養所を抜け出し
電車を乗り継いで彼の元へ向かった。
真夜中の東京駅で二郎は菜穂子と再会し上司である黒川に
彼女も一緒に泊めて欲しいと
懇願するが夫婦でもない男女を
一緒の部屋に泊められないと
言われ2人はそこで結婚を決意そのまま
黒川に仲人をお願いする。
二郎と菜穂子は形だけの結婚式をあげ2人はその夜に夫婦になった。
それから、二郎はゼロ戦の設計に
すべてを捧げていく。
菜穂子は病床ながら彼の姿を
いつも近くで見守り続けた。
ゼロ戦は完成し、ついに飛んだ。
しかしそれは二郎にとって試練の
始まりだった。零戦が飛んだ青い空が次のシーンで炎に焼かれる
町の空に切り替わる。
気がつくと彼は、少年の頃夢に見た草原を歩いていた。彼が作り上げたゼロ戦は無残な亡骸となり
草原に散らばっている。
幼い頃から敬愛していたイタリア人の飛行機設計士カプロニ
に再会し飛行機設計士の宿命を
受け止めた二郎。
草原の先には彼を待っていた
菜穂子の姿があり彼に
「生きて」と言って空に風のように消えて行った。
二郎は泣いたそして
「ありがとう」
と二回呟いた。
おわり 全然簡単なあらすじじゃなかったわー
感想
作中で私は二郎とかなりシンクロ
するところがありました。
まず、最初に戦闘機が空中分解して飛行士が落下傘で落ちてくる
ところ…二郎以外は結構落胆して
るんですけど二郎は素直に
「あ、落下傘」と言うんですよ。
その場面と同時に私も
「あ、落下傘」と思ってました。
後、お前人の話聞いてないだろ
って黒川から言われるシーンとか
まさにあれが普段の私そのもの
(会社に務めてたり学校にいた時のね)でものすごいシンパシーを
感じました。二郎が空想の世界からふっと現実の世界に戻る描写
なんてまさにそのものだった!
空からしゅーと落ちる感じ。
二郎は不器用で言葉数もすくなくて、庵野監督の感情の篭ってないボケーっとした声がキャラに
異様にマッチしてて、はいはい
私もこんな感じでボーッとした
滑舌悪い話し方ですはい
ともう自分みたいに思って
二郎を見ちゃっていた。
でも確実に違うのは
二郎が男だってこと。
私は女だから恋愛シーンは
やっぱり菜穂子に感情移入する。
初夜のシーンとかエロくないけど
菜穂子の「来て」ってセリフが
ぐっとくる!SEXとかエッチとか「やろ」「しよ」ってなんか
他動詞でいかにも行為しますって
感じだけど、「来て」って女性が男性を受け入れたいっていう
気持ちもこもってて下品じゃなくて、なおかつエロチックなイメージを想起させる最高の言い回し
だと思いました。
こういうシーンの他に
キスシーンが何度もあって
顔が緩むことも多々あるんだけど
これは見終わったらわかるけど
男のロマン映画ですぜ。
夢に向かっている男とそれを後ろで見守る女、この構図は普遍的な
男が憧れる男女のイメージですぜ!
ラピュタや千尋をジブリと思っている人ははっきり言って見てもわからない。この作品は説明が一切ないので、その当時の歴史を
知っておく必要がある。
銀行に人が押しかけているシーンを見て世界恐慌だなーと思いつかない人や、二郎がジュラルミンの
型が届いた時にあけた箱の包み紙に上海事変という文字から満州事変からもう中国と戦争中であるとピンと来ないならもうお話に
ついていけないだろうと思う。
戦争というものを描写しないけど
細かい演出で時代背景を説明しているのが今回の作品。
歴史と戦闘機と黒髪の清楚な
女の子が大好きな宮崎駿先生の
好きなものを詰め込んだ
まさに男のロマンを具現化した
この人だからこそ許される作品
だと思います。
このデジログへのコメント
男のロマンなんて肥にもならんクソだが、そんなクソに浸りでもせんとアンクルサムとはやりあえない。
金の子牛の人が、二郎の口調を「専ら「人間」である事以外にキャパ使ってる奴の物言い」と評してて納得。
同感!
俺的に…
『紅の豚』と双璧
この映画…
女子供は観なくてエエぞ
あ、君はOKね(笑)
コメントを書く