オオカミ子どもその後

去年の夏に公開されて
ロングラン上映した
細田守監督のおおかみ子供の雨と雪。

もうすでに映画の熱も冷めた
今日この頃だが、作品の舞台となった富山の上市町では今でも
そのブームが消えないように
涙ぐましい努力がなされている。

今年はコンテストで一般人から選ばれたハナと雪と雨が
作中で暮らした民家で作中の
シーンを再現するイベントの
他、実際に民家の前に畑を作り
ジャガイモを栽培するという
イベントもしている。
しかも普通の栽培方法でなく
作品に因んでオオカミのおしっこ
の肥料を使い野生動物を遠ざける
という方法をとっている。

さらにさらに、作中に登場した
料理(串焼きをコップに入ったタレに浸したもの)を作って食べたりと
なんとか作品と結びつけて何かしようと一生懸命にやっている。

実際にこの古民家を訪ねた私は
作中に出てきた風景をたのしむだけで結構満足だった。いくらヲタでも、現実と仮想の線引きは
出来るのでアニメに登場したそのままの世界観を私たちは求めていない。私たちはアニメの作中で
キャラがいた風景やその場の空気が感じたいだけなのだ。

地元の人たちのオオカミ子供を
町おこしに使いたいという意気込みは感じるが、ちょっと空回り気味なのではと思うのも事実。
アニメの舞台をそのまま保存しておくだけで充分だと思うがどうだろうか？畑とか一般人のイメージガールとか正直興味はなくて場所さえ見れれば私は満足である。