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ネットの心が温まる話:夫婦

2012年12月01日 23:14

旦那さんの靴1足を買って家に帰ってきたヨンヒさんはまるで自分の靴を新調したように喜んでいた。
[貴方の靴がいつも気になっていたけど、これでやっと気持ちがすっきりしたわ。]
[あれこれと今月は予想だにしない支出が増えてしまって、お前に申し訳ないな。]
[何言ってるの。これも必要なことだから。この新しい靴を履いて、今まで以上に頑張ってね。]
[わかった。]
旦那さんの新しい靴を買うのに7年もかかってしまった。旦那結婚したての頃に買った3足の靴をうまく履きかえながら7年間をもちこたえた。旦那さんの仕事は車のセールスマンなので、他の人より早くくたびれ易いのだが、旦那さんがこまめに手入れをしていたお陰で7年間持ちこたえた。
しかし、もうどんなに頑張ってもどうしようもない状態になり、そんな旦那さんの靴を見るたびにヨンヒさんは申し訳ない思いで一杯だった。
ヨンヒさんの所は共稼ぎではなかった。旦那さんが稼いできたお金で子供達を育ててきたので、節約が身に付いた。
しかし、彼女も今回だけは旦那さんに新しい靴が必要だと思い、週末にご主人と一緒に出掛けて靴を一足買った。
次の日からヨンヒさんは色々と思案を巡らせた。
[何か、うちの人を手伝えないかしら…]
彼女は浪費した事はなかったが、節約だけでご主人の重荷を軽減させることが出来ないと考えた。
結局悩んだ末に旦那さん内緒で<自動車パンフレット>を配ろうと計画を立てた。
旦那さんの役に少しでも立てればと街頭に出掛けて行った彼女は街の人達を見るなり恥ずかしくて顔を上げることが出来なかった。
暫くじっとしていたが、苦労している旦那さんのことを考えて、もう一度勇気をふりしぼった。
しかし、冷たい視線で見られたり、パンフレットを渡そうとした彼女の手を激しく振り払おうとする人達の反応に一日に何度も止めようと考えたが、旦那さんはこれ以上に大変な仕事を繰り返していると思い、目頭が熱くなった。
そんな風にして、数日が過ぎた。いつも旦那さんが家に帰ってくるよりも早く家に帰っていた彼女だったが、その日に限って持ってきたパンフレットを全部配ることが出来ず、少し遅く家に帰った。
[貴方御免なさいね。すぐに晩ご飯の支度をするから]
[……]
旦那さんの返事はなかった。彼女は自分が遅く帰ってきて旦那さんが怒っていると思ってすぐにおいしい料理を準備して、旦那さんの怒りをおさめようと思った。
軽快な包丁の音とチゲが煮えていく音が台所に響く中、ついにおいしい匂いが家中一杯になった。
[夕食の準備が出来たわよ。こっちに来て]
[……]
[貴方、どこにいるの?]
風呂場で水が流れる音が聞こえてきた。旦那さんはまだお風呂場にいるようだった。
悪戯心が出て、彼女旦那さんを驚かせたくて風呂場のドアを開けた。すると、鏡の中に赤く充血した目の旦那さん涙のあとが見えた。
[貴方、何があったの?]
旦那さん彼女を急に強く抱きよせた。そして[申し訳ない。ありがとう。愛してるよ]と言った。
旦那さんは自分を手伝う為にパンフレットを配っている妻の姿を人ごみの中から見たのだった。
[貴方、見てたの]
[……]
[どうして、貴方が私に申し訳ないって言うの。かえって私の方が申し訳ないわよ。それから、誰よりも愛してるわよ。]
夫婦は暫く、お互いを抱きしめていた。
旦那さんが一生涯、奥さんに惜しみなく使わなければいけない言葉がある。
[申し訳ない][ありがとう][愛してる]という3つの言葉だ。この言葉はいくら使っても良い。いや、使えば使う程いい言葉だ。
私達が一生涯を生きていく中で惜しみなく使ったなら、幸せでない夫婦は存在しないだろう。

…素敵な関係です

このデジログへのコメント

  • キャスト 2012年12月01日 23:38

    3つの言葉、良いですね♪

  • なな♪ 2012年12月01日 23:44

    キャストさん:ですね大事にしたい言葉です

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