デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

「トガニ 幼き瞳の告発」レビュー☆

2012年08月10日 23:10

「トガニ 幼き瞳の告発」レビュー☆

コン・ユ主演他。この子たちの手を放したら、僕は父親には戻れない。田舎町=ムジンの聴覚障害者学校に赴任することになった教師のカン・イノ(コン・ユ)は、ある放課後、寮の指導教員が女子生徒の頭を洗濯機の中に押し付ける光景を目にし生徒をかくまう。その少女は男女複数の生徒が校長を含む教師から性的虐待を受けていることを告げる。幼い娘を持つ彼は、大きな衝撃と憤りを感じこの真実告発することを決意する。様々な妨害や葛藤がありながらも子供たちと共に法廷に立つイノ。しかし、彼らの前に残酷理不尽な現実が立ちはだかる・・・。韓国公開後、あまりにも衝撃的な内容に事件は再調査、実在の学校は廃校になった―映画でしか表現できなかった真実が、国家までも動かした驚愕の告発サスペンス

9/10点!!偶然だったのかも知れませんが、観客の半数が、聴覚障害者の方たちだったのに、驚きました。こういう事件では、あまり積極的に動かない日本人までもを、この映画が、事件が、動かしたのだなと思い、この事件を見逃さなくて、本当に良かったと思いました。映画にならなければ、きっと知る事がなかった事件、何気ないニュースとして、通り過ぎてしまったかも知れない事件が、この映画で、韓国では、事件の再捜査、学校の廃校、「トガニ法」という性犯罪からこどもを守る法律までもが制定されて、映画で、こういうアプローチが出来るという事、映画の力を、私自身、正直、見くびっていた事に気付かされました。主演のコン・ユも、本作のインタビューで同じ様な事を答えていましたが、そんな彼と、チョン・ユミと子役3人の演技は、素晴らしいです。ロマンティックコメディーのイメージがあるコン・ユが、これだけの演技を出来る方だとは思いませんでした(*^_^*) いつの時代も、どこの国でも、社会的弱者は虐げられ、虐げる者は、罪の意識され持たないどころか、虐げた事に気付いていない人さえいます。この映画は、そういう全ての人々に、警鐘を鳴らしている貴重な作品です。大人たちによる心と身体の蹂躙と、それに立ち向かう子供たちの勇気と知恵が攻防する法廷劇に、観ている最中は、観るだけで精いっぱいで、言葉が出てきませんでしたが、観終わった後に、ジワジワ怒りが沸いてきて、怒りの涙が溢れました。全然、他人事じゃない。これは、私たちの暮らす日常の話だと、ストレートな映像とストーリーから痛いくらい、思い知らされました。これでも、映画は、かなりオブラートに包んだものだそうで、原作はもっと辛い描写で、実際の事件は、更に酷い事が行われていたと聞きます。映画は、まさに、トガニ=じわじわと焼かれていく逃げられないるつぼのような地獄ですが、この映画を観て人々が動いたというトゥルーストーリーが、今の世界の一筋の光です。私には、宣伝する事くらいしか出来ませんが、日本でも単館ではなく、大ヒットになるくらいの規模で、このような作品に関心を持つ人々が増える事を願います。2012年公開。

このデジログへのコメント

  • HIRO 2012年08月11日 10:14

    今の日本社会で関心が有る人はたくさん要ると思います。

  • ユリ 2012年08月11日 16:47

    > HIROさん
    関心がある人はたくさんいても、行動を起こさないのが日本人だと思います。その点だと韓国のがグローバルかなって思ってます。

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

ユリ

  • メールを送信する
<2012年08月>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31