- 名前
- ぱすかる
- 性別
- ♂
- 年齢
- 73歳
- 住所
- 福島
- 自己紹介
- 中身は40代。 気が弱く臆病だが、ココロは獰猛。
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ジャイアンツ
2012年01月29日 14:32
録画してあった映画、見た。
これは23、4歳のとき見た。あのときは、リズテーラーの美貌が大画面いっぱいで腰を抜かしてしまったな。ローマの休日のヘップバーンとは違った派手さがあった。ヘップバーンは清楚とかキュートとかかな。派手な顔立ちはソフェアローレンを措いて他にない。一つ狂えば化け物だ。しかしぎりぎりでバランスがとれて圧倒的な美女になっている。そこいくとあのときのリズテーラーはどこを見ても美女だ。後ろから前から横から斜めから、みんな美女だ。
次に、目立ったのがやはり、ジェームスデーンだったな。石油を掘り当て石油の雨に打たれて狂喜乱舞する様が印象だった。
その間1回か2回くらい見たが、たいしたことがなかった。なんでもやはり第一印象がだいたい決めるな。
ところが、今回は違った。
今まで、ジャイアンツとはジェームスデーン役のジェットがビッグになる、そういうことでジャインアツかなと単純に思っていた。あるいは、主人公のロックハドソンが大牧場主でのジャイアンツ、かとも。
これが決定的に間違っていることがわかった。
そうではない。
ロックハドソンのベネデクトはテキサス一の大牧場主だ。つまり、古き良きアメリカの典型的な偏見の持ち主だ。ところが跡取りに息子が性格が西部の荒くれ男や牛や馬を相手にするのに向いていない。やさしい性格で医者になろうとするが、親はいっこうに聞き入れない。
リズテーラーの母親が取りなしても効き目がない、うんで、一方的に家を飛び出して医者になってしまう。
その息子がメキシコ人の女と結婚してしまう。
問題はここから始まる。息子と親は和解するが、コトはそれで収まらない。
息子のメキシコ人の嫁さんにテキサスでは、差別がつきまとう。で、嫁さんは理不尽な差別に苦しむ、また息子も憤慨する。しかし、テキサス一の大牧場主の息子、その妻と言うことでそれなりに大目に見てもらえる。それでも知らないものにとってはたかがメキシコ人に過ぎない。
ジェームスデーンのジェットが大成功して、祝賀パーテーをやることになった。大牧場主ベネデクト一家も招待された。
息子のメキシコ人の妻は美容にかかろうとしたが、不当な差別を受けた。で、夫の息子が怒り狂った。宴会の席で息子はジェットに殴りかかったがかえって殴られてしまった。みかねて親のベネデクトガジェットとの対決になったが、ジェットは怯えて立ちすくんでしまった。
ジェットもテキサス人一般がもっていように、ベネデクト同じように偏見の塊だった。メキシコ人を差別して当たり前だった。
宴会内の帰りがけ、ドライブインに立ち寄った、ここでも妻がメキシコ人という理由で差別を受けたが、親のベネデクトが抗議してなんとか持ち直した。
この後がいけなかった、まったく関係ないメキシコ人がこのドライブインに入ってきた。
とうぜん、ドライブインの主人は拒否して出て行けという。
これを見ていたビッグベネデクトは切れた、
うんで、すったもんだの大げんかになった。
結末は、ドライブインの主人に殴り倒されて皿の下敷きになる。
あとで、妻役のリズテーラーが夫に言う、あのときのあなたは、ワタシのヒーローだった、
ジャイアンツ、という映画をオレは今まで間違えていた、と気づいた。
もう、ジェット役のジェームスデーンは影も形もない。老いた妻になっていたリズテーラーの美貌もそこにはなかった。
テキサス人の誰もがもっている偏見に打ち勝つには、ジャイアンツでしかなかった。
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