幽体離脱

良く
夏の怪奇特集番組で見かける

経験した人にしかわからない金縛りや予知夢

世の中
説明出来ない事が存在するわけではなくて
理解する心ができないのではないかと感じる

それは
本人が経験をしたことがないから。

勝手に解釈だけど


それは
小学一年の時
流行りだした鉄棒のグライダー。
練習仕出して、出来るようになった私は、夕方のチャイムが鳴るまで
親戚と校庭で遊んだ。

途中
足を滑らせ…
鉄棒からの落下衝撃を吸収するクッション(砂場)の木枠に頭を打ちつけた。

鈍い痛みを今でも思い出す。

しばらく経つと
意識を取り戻した私は、家に帰る道を歩き始めた。

傍で、倒れた私に呼びかける親戚達…

気付きもせず
家路を急ぎ、帰宅した私は、母に慌ててこう言う。
『鉄棒から落ちた』

母は
『こんなところにいちゃだめじゃない！』

瞬間
遠くの方から私を呼ぶ声が聞こえた。
『咲子ちゃ～あ～ん！
咲子ちゃ～あ～ん！
大丈夫？だいじょうぶぅ！』

母と話していた私は、
気が付くと、
倒れた私に
呼びかける人達を見ながら我が身に引き寄せられていた…


これは
幽体離脱だったのか。
と、
六年生くらいの頃
読んでいた本で実感した。