答えなんて

始まりがあり
終わりはあった

相手の笑顔とか
自分の涙とか
みたくないほど見た

抱きしめてくれたとき
幸せだった

もう何も
いらないと思った

あの匂いに包まれるとき
残り香が体じゅうにまとわりつくとき
朝の電車
けだるい体を揺らして

夜じゅう愛し合った余韻に浸った

愛はなく情だったのかもしれない
弱さからくるものだったのかもしれない
でも体がずっとあったかかったんだ

あれからはあまり涙も流してなくて
あれからは怒ることも少なくなった

あんなに一生懸命だったのに
そんな風だった頃にはもう戻りたくとも戻れない
とても遠い道のりを
アクセル踏んだ
とても遠い距離を
会いにいった

とても常識を逸脱したような
考えられない関係だった
そして好きだった

最後は全部嘘にした




これが私と君の答え