- 名前
- shinji
- 性別
- ♂
- 年齢
- 51歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- スウィーツ大好きです。 フットサルなど、スポーツも好きです。 バーベキューとかキャン...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
いつか会えるよね (5)
2009年06月13日 22:38
「え?うそ」
「なんでそうなるの?」
「どうしよう。どうすればいいの?わからない…」
そんな感じだ。
falling downという言葉がある。
フォーリング・ダウン。
小石が坂道をコロコロ転がっていく感じの時に使う。
さらに、自分の意志に関係なく、どんどん良くないことが起きることにも使う。
自分の運が坂道をコロコロ転がって、落ちていく。
自分の意思とは関係なく、悪い方向へ進んで行ってしまう。
(前回の続き)
スポーツクラブでKさんは、女性インストラクターを食事に誘った。でも、断られ、スポーツクラブを退会することにした。
女性インストラクターを誘って、断られたあと、
3月にKさんが、
「俺、6月に辞めると思う」
と、その女性インストラクターに言った。
明らかに、そのインストラクターは、動揺していた。
悲しそうな顔をしていた。
「なんで、辞めるんですか?」
そのインストラクターは、訊いた。
Kさんは、「引っ越しもあるし。」
と答える。
「いつ、引っ越すんですか?」
そのインストラクターは、まだ、食いついていく。
辞めないで欲しい、そんな気持ちが、俺にも伝わってくる。
「9月ごろだけど。俺、会員費を一括で払っていて、6月に更新なんだ。だから、そこで辞めようと思って。」
そのインストラクターは、すごく悲しい顔をしていた。
泣きそうな顔をしていた。
そのインストラクターは、言った。
「1か月ごとに会費を払うこともできるし、9月まで、いたらいいんじゃないですか?」
Kさんは、寂しそうに笑って、何も言わなかった。
そして、Kさんは、ジムを出て、ロッカーに行ってしまった。
その女性インストラクターは、顔を真っ赤にして、泣くのを我慢していた。
しばらくしたら、休憩時間になったので、ジムを出て、スタッフルームに行った。
その女性インストラクターは、休憩時間なので、コンビニへ行くために、スポーツクラブを出た。そうしたら、ばったりと、Kさんと会った。
Kさんは、ジムを出た後、シャワーを浴びて、着替えて帰るところだった。
Kさんを見て、その女性インストラクターは、
「あら、お疲れ様でした」
と言った。
Kさんも気づいて、
「休憩時間?」
と言った。
その女性インストラクターは、
「そうなんです。」
Kさんは、
「そうそう、言おうと思っていたんだけどね、
今までありがとう。本当に楽しかったよ。
あとね…。
○○さんのこと好きだったから、遊んだりしたかったなあ。
本当に、とっても好きだから…。」
と言った。
Kさんは、最後だと思って、自分の気持ちを伝えようとした。
でも、まさか、会うと思っていなかったので、うまく言えなかった。
気持ちは、伝わった。
十分に…。
正確にいえば、お互い、好きなのは、わかっていたのだ。
いろんな思いがこみ上げてきたのだろう。
その女性インストラクターは、顔を真っ赤にして、目には涙をためて、何も言わないで、頭をちょっと下げて、行ってしまった。
おそらく、何か言ったら、泣いてしまったのだと思う。
コンビニからスポーツクラブに戻ったら、
ずっと我慢していたのが、リミットになってしまった。
涙がでてきてしまった。
涙が一滴でたら、もう無理だ。
涙が、あふれ出てきて、止まらない感じ。
涙が、次から次へでてきて、自分では、どうしようもなかった。
ただ、悲しい。
本当に、Kさんは辞めてしまうんだ。。。
もう、会えないんだ…。
そのあとの業務は、何もできなかったそうだ。
当然、ほかのインストラクターが心配して、
「どうしたの?」
「何かあったの?」
と声をかけた。
でも、泣いているだけで、何も言わない。
インストラクターのうちの一人が、
「さっき外で、Kさんと話してたよ」
と言った。
他のインストラクターたちにとって、
Kさんは、問題のある会員だ。
泣いている女性インストラクターを、前にも困らせたことがある。迷惑なことをした、会員だ。
Kさんは、以前も、今回も、何も悪いことをしていないが、他のインストラクターからみれば、問題のある会員だ。
Kさんが、何かをしたらしい。
こんなに、泣いているのだ。ひどいことをしたのだろう。
Kさんが、暴力でもふるったのか?
さすがに、暴力まではしないだろう。
つかむことぐらいは、したのではないか?
その女性インストラクターが、泣いていて、何も言わなかったので、
Kさんが、外で、話しかけて、つかみかかった。
いつのまにか、そんな話になってしまった。
その女性インストラクターが泣いている間に、どんどん、事実と違う方向に話が進んで行ってしまった。
その女性インストラクターは、ほかの人たちが話しているのは聞こえるが、
悲しくて、涙が止まらくて、
話すことができない。
大好きなKさんが、どんどん悪い人になっていく。。。
Kさんは、「好き」と言ってくれただけなのに…。
自分の意思とは、関係なく、悪いほうに進んでしまう。
まるで、小石が坂を転がり落ちていく感じだ。
falling down
小石は、坂を転がり、どこに行くのかわからない。
でも、一度、転がり出すと、止まることはできない。
池に落ちるまで、
草むらに入って、わからなくなるまで、
転がり続ける…。
(長くなってしまったので、続きは次回書きます)
このデジログへのコメント
私には3度目のチャンスさえ失った様に感じました
偶然会えて告白までしてくれたのに!
> ハルカさん コメありがとうございます。切ないですよね。好きならすぐに付き合わないと、難しくなるのだと思います。
> ゆりあさん コメありがとうございます。周りの人たちも、心配していたし、大変ですよね。
> Diggyさん コメありがとうございます。3度めのチャンスですよね。大きなラストチャンスでした。でも、逃してしまったら終わりなんですよね。
コメントを書く