- 名前
- shinji
- 性別
- ♂
- 年齢
- 51歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- スウィーツ大好きです。 フットサルなど、スポーツも好きです。 バーベキューとかキャン...
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いつか会えるよね (4)
2009年06月07日 23:33
今日は、蒸し暑かった。
梅雨は湿度が高いので、蒸し暑い。汗でジトジトする。
ハリウッドスターのシルベスター・スタローンは、売れない時期が長かったそうだ。
オーディションに何回も落ち、極貧のなかで、夢を捨てずに、ずっと努力し続けた。
そして、スタローンは脚本・主演の「ロッキー」が大ヒット。
ハリウッドスターになった。
どんなに、つらくても、自分を信じて、ひたすら努力する。
どんなに時間が経っても諦めない。
映画になって、ヒットする時。
その時を信じて、ひたすら努力して、待つ。
夢を実現するということは、そういうことだと思う。
努力して待つ。
しかし、恋愛の場合は、どうなのだろう。
努力して、待てるのか?
待つことはできても、努力をできないのではないか?
(前回の続き)
スポーツクラブで、Kさんと知り合い、一緒にトレーニングをしていた。女性インストラクターを食事に誘ったことで、Kさんは、女性インストラクターと私的なことを話さないようにと、注意された。
Kさんと、その女性インストラクターは、だんだんと話すようになり、だいぶ、元に戻った。
狂っていた歯車が、だんだんと噛み合ってきた感じ。
ここで、うまく発展できれば、うまくいく。
俺は、そう思っていた。
でも、他のインストラクター達は、Kさんとその女性インストラクターが話すと、気にしている。
視線の端でいつも、Kさんを、とらえている感じだ。
Kさんとしては、あまり気分が良くない。
なんとなく、危険人物として、マークされている気分だ。
決断は重要だと思う。
Kさんは、俺に言った。
「食事にもう一度、誘ってみるよ」
この意味は、危険人物と思われている気がするので、このスポーツクラブにいるのは、ちょっと無理そうだ。
だから、
「退会するよ」
という意味。
さらに、その女性インストラクターが「誘い」を断ったら、もう、会うことはない、という意味だ。
別れ…。
一生の別れ…。
2度と会うことはない別れ…。
俺は、言った。
「そっかあ。じゃあ、3人で話してるときに、誘ったらいいと思うよ」
Kさんとその女性インストラクターが2人で話している時は、周りのインストラクターが警戒するので、俺もいれて、3人で話している時に、誘った方がいい。
俺は、Kさんの決断は正しいと思った。
このまま、ダラダラと2人の中途半端な関係を続けていてもしょうがない。
日曜日の夜。
スポーツクラブは、日曜日の夜は空いている。
俺がトレーニングをしていると、Kさんがジムに入ってきた。
その女性インストラクターは、Kさんを見ると、嬉しそうに笑い、すぐにKさんのところに行き、挨拶をして、短く話した。
Kさんは、俺のところに来て、トレーニングを一緒に始めた。
俺達がトレーニングをしていると、その女性インストラクターがニコニコ微笑みながら、近づいて来た。
一歩一歩。俺には、なぜか、スローモーションに見える。
俺のほうが、ドキドキする。緊張する。
俺は、第三者で関係ないのだが、心臓がバクバクだ。
Kさんにとって、その女性インストラクターにとって、すべてが決まる瞬間。
その女性インストラクターは、俺達に言った。
「お疲れ様です。」
俺は、
「日曜日の夜だから、ジムは空いてるね」
と言った。
女性インストラクターは、
「そうなんですよね。明日、みなさんお仕事ですからね」
Kさんが、
「空いてた方が、トレーニングしやすくていいよ」
と言った。
なんか、ホッとした。いきなり、誘うかと思った…。
女性インストラクターは、
「空いてる方が、トレーニングを自分のペースでできて、いいですよね」
と言った。
「…」
ちょっとの間が空いただけでも、俺が緊張する。
この2人が、どうなるのかが、決まるのだ。
2年間、いろんなことを話した。
お互いの血液型、誕生日、趣味、みんな知っているのだ。
2年間のことが、やはり、頭をよぎる。
Kさんも同じらしい。
ちょっと寂しそうな感じがする。
どっちにしても、退会するのだ。。。
俺は、
「最近、ディズニーランド行った?」
と訊いた。
この女性インストラクターは、ディズニーランドが好きで、よく行く。
女性インストラクターは、
「先週、早番の日に、行ったんです。早番だと、夜間チケットの午後6時に間に合うんです」
と言った。
俺は、
「そうなんだ。」
と言った。
Kさんが、
「じゃあさあ、今度、早番の日に食事にでも行かない?ディズニーランドでもいいし。休みの日でもいいけど」
と言った。
運命の瞬間だ…。
俺は、その女性インストラクターを見た。
顔は、みるみる赤くなり、嬉しそうな顔をしていた。
そして、
「ええ?」
と言った。
さらに、
「どうしようかなあ?でも、最近、忙しいし。」
と言って、Kさんを見た。
Kさんは、すべてが決まるのがわかっているので、
何も言えない。
「良いよ」と言ってくれれば、これからも会える。
「ごめんなさい」と言われれば、お別れだ。
すべてが決まる。
その女性インストラクターは、言った。
「今は、忙しいから、また今度ね。」
忙しいから…。
また今度ね…。
すべてが、決まった瞬間。
俺も、このときのことは、未だに鮮明に覚えている。
忘れることはできない。
誘うことを禁止されている、Kさんが誘ったのだ。
また今度は、ない。。。
Kさんは、言った。
「忙しいよね。体調には、気をつけてね。」
すべてが終わった。
2年間のことは、思い出になった。
そして、この女性インストラクターが、待っていても、会えなくなったとき…。
どんなに自分を信じて待っていても、会えなくなる。
それが、恋愛なのだと思う。
売れない俳優がハリウッドスターになる夢を実現するのと違うところ。
スタローンが諦めずに努力して、成功したのと違うところ。
でも、まだ、偶然があるかもしれない。
これだけだったら…。
俺とだって、6年後にばったり会ったではないか…。
これだけだったら…。
なんで、あんなことになったのか…。
Kさんと女性インストラクターは、偶然に会っても、もう話せないだろう。。。
どうしようもなかったのだ。
俺だって、あんな展開になるなんて、思ってなかった…。
俺が、Kさんと、アドレス交換も電話番号の交換もできなかったのは、あんなことが起こったから…。
(長くなってしまったので、続きは次回書きます)
このデジログへのコメント
事態の重さが理解出来なかったのかな
危険人物扱いされてるKさんの立場になっとみると解る事なのに…
どうなるんでしょう?
続きは…なんだか…きになる…
続き…楽しみにしてマス☆o(^-^)o
コメありがとデス(*^-')v
> Diggyさん コメありがとうございます。一歩踏み出すのを、一度、躊躇してしまうと、なかなか、難しいのかもしれないです。
> ゆりあさん コメありがとうございます。もっと、好きなら積極的にならないと、モヤモヤしますよね。
> YUKIさん コメありがとうございます。2回もチャンスを逃すと、どんどん悪い方向に進んでいくんですよね。
> ☆あゅたん☆さん コメありがとうございます。続き、楽しみにしてください。なかなか、時間がなくて書けないけど、更新していきますので、よろしくお願いします。
> ハルカさん コメありがとうございます。ハッピーエンドではないから、空気が重くなりますよね。。。
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