- 名前
- shinji
- 性別
- ♂
- 年齢
- 52歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- スウィーツ大好きです。 フットサルなど、スポーツも好きです。 バーベキューとかキャン...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
いつか会えるよね (2)
2009年05月28日 23:44
今日は、雨だった。
朝、ずいぶん、雨の音がしていた。
昼間、小降りになったけど、また、夜になったら強く降ってきた。雨が強くなったり、弱くなったり。
悲しさというのも、悲しさが少し薄れてきても、また、悲しくなったりする。
波のように、少し引いて、また、戻ってきて。その繰り返し。
そんな感じだと思う。
「泣く、というのは、どうしようもなくなったときに、するものなんです。」
心理学の授業で教授が言った。
嬉しい時。あまりの嬉しさに、どうしようもなくなる。そうすると、涙がでるそうだ。
悲しい時。あまりの悲しさに、どうしようもなくなる。そうすると、涙がでるそうだ。
それ以上、何もできなくなると、涙が出てくるらしい。
(前回の続き)
俺は、スポーツクラブでKさんと、22歳の女性インストラクターと、よく話していた。
Kさんに一週間会わないときがあった。
そのインストラクターは、俺に、
「Kさんはどうしたんですか?」
と聞いてきた。心配そうな顔をしていた。
俺は、
「何も聞いてないけど、どうしたんだろうね」
と答えた。
俺も、どうしたのか、知らなかった。
2週間後、俺がトレーニングをしていたら、ジムにKさんが入ってきた。
そのインストラクターは、Kさんを見たとき、すごく嬉しそうな顔をして、すぐに、Kさんのところに行った。
楽しそうに話していた。
Kさんは、俺のところに来て、
「インフルエンザになって、ぶっ倒れてた」
と言って、笑っていた。
俺は、
「もう治ったんですか?」
と言ったら、
「治ったし、もう元気だよ。休んだ分、取り戻さないとね。」
とKさんは言っていた。
Kさんは、東大を出て、大手企業の経理部にいた。
真面目で、優秀な人だ。
トレーニングの内容は、すべてノートに書いている。
一日3回、心拍数、血圧も記録している。
そこまでしなくても、と不真面目な俺は思ってしまうが…。
Kさんは、その女性インストラクターを何回か食事に誘った。
インストラクターのお誕生日、クリスマスなど、
何かあると、一応、誘ってみた。
「○○日は、お誕生日なんでしょ?食事でもいかない?」
とKさんが言うと、
インストラクターは、
「でも、誕生日もシフトが入ってるんです」
と答えた。
Kさんは、
「そっかあ、じゃあ、しょうがないね。もし行けるようになったら、言ってよ。たまには、食事でも御馳走するよ」
と言った。
こんな感じで、話しているときに、ちょっと誘う感じ。
だから、無理に誘ってるわけではないし、
インストラクターも、嫌がっていなかった。
ところが、女性インストラクターは言ってしまった。
何も考えずに…。
他のインストラクターに、
「Kさんが、何回も誘ってくるんですよ」
と言ってしまった。
普通の会社だったら、問題にならない。
普通のお店だったら、問題にならない。
ところが、スポーツクラブには、インストラクターのストーカーになる会員がいる。
ストーカーの問題は、どこのスポーツクラブでも、よくある話だ。
どこの、スポーツクラブでも、ストーカーの問題には、神経質になっている。
他のインストラクターたちは、
「Kさんが、何回も誘ってくるんですよ」
という言葉で、
その女性インストラクターが困っているのだと思ってしまった。
何回も誘ってくる = 迷惑 = ストーカーになる
と考えてしまった。
Kさんは、今まで問題も起こしていないし、他のインストラクターとも仲が良い。退会にする必要はない。
でも、ストーカーになると困るので、注意をするしかない。
ということになったらしい。
Kさんは、ほかのインストラクターに、
「○○インストラクターとあまり話さないで、もらえますか?」
と言われた。
その女性インストラクターと、もう話さないでくれ、という意味た。
Kさんも、トラブルを起こす気はないので、
「わかりました」
と答えた。
しかし、このことは、その女性インストラクターには、一切、知らされていなかった。
その女性インストラクターは、Kさんが注意されたことを、知らなかった。
それ以降、Kさんは、そのインストラクターを避けた。
俺と話していても、そのインストラクターが来ると、Kさんは行ってしまった。
そのインストラクターは、いつも遠くから、悲しそうな目をして、Kさんを見ていた。
ある日から、突然、
完全に避けられる。
話しかけても、短い返事で、すぐに行ってしまう。
この前までは、いろいろ話していたのに…。
とうとう、そのインストラクターは耐えきれなくなったらしい。
金曜日の夜だった。。。
そのインストラクターは、俺に言った。
「もう、Kさんとは、話せないのかなあ。嫌われたのかなあ」
顔を真っ赤にして、ほとんど泣きそうな顔をしていた。
俺は、言うべきか、言わないべきか、考えてしまった。
他のインストラクターたちも、Kさんがストーカーにならないように、未然に防ぐために、注意をしただけだ。
Kさんも、注意を守っているだけ。
誰も悪くない…。
でも、やっぱりかわいそうだ。
言うしかないか…。
「Kさんが食事に誘ったのを、ほかの人たちに言ったでしょ。それで、もう、話さないでほしい、て○○インストラクターに言われたんだよ」
と俺は言った。
「え!」
と俺の目をじっと見て、止まった。
次に、目に涙が浮かんできた。
泣きたいのを、必死にこらえている。
無理だったようだ。
そのまま、トイレに行ってしまった。
次の日、俺は心配だから、スポーツクラブに、行った。
そのインストラクターが、いた。
誰が見てもわかる。
夜、ずっと泣いていたのが…。
目の周りは、ボーっと腫れている。
目は、真っ赤だ。
夜、ずっと、涙が止まらなかったのだと思う。
自分の不用意な一言で…。
何をしているんだろう…。
このことだけだったら、
大したことはない。
6年間も待つことではない。
そのうち、どうにかなる。
まだ、Kさんは、退会していない。
そのうち、誤解も解ける。
でも、
取り返しのつかないことを、さらに言ってしまったら?
取り返しのつかないことになってしまったら?
「泣く、というのは、どうしようもなくなったときに、するものなんです。」
そうだと思う。
でも、こうも言っていた。
「人間は、泣けるからいいんです。どうしようもなくなっても、泣くということができるから。」
(長くなってしまったので、続きは次回書きます)
このデジログへのコメント
なんか噛み合ってない気が…
モヤモヤしちゃいます
(>_<)
私も 涙に何度救ゎれた事か…(*´`*)
> ゆりあさん コメありがとうございます。スポーツクラブは、変な人も来るので、神経質になるんですよね。
> Diggyさん コメありがとうございます。考えてること、思ってることが、うまくかみ合わないと、良くない方向に行ってしまうことがありますよね。
> 琴乃♪さん コメありがとうございます。そんなに辛いことがあったんですか???涙を流すとスッキリするときもありますよね。
コメントを書く