- 名前
- ヤヨイ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 51歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- 主にログ交流を愉しんでます♪ 読むのも書くのも大好きなので 気になったログには フレ...
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時のないホテル (上)
2009年05月12日 14:32
先月26日の午前 入院先の病院へついた
日曜なので ひっそりとした病棟
四人部屋だが みなカーテンをしっかり閉めていたため
挨拶もなく 荷物を整理した
私の知っている病院より 遥かに広い空間
全てのベッドが窓際に面しており 空中庭園が見える
壁には 木蓮の花の絵が掛かっており 収納スペースも多い
何より 部屋内にトイレと 洗面所があるのは 便利この上ない
(慣れていないだけで これって普通なのかな?)
すぐ運ばれた昼食は 有名ホテルの焼きたてパン
スモークされたチキンが入ったサラダに 中華スープ
旦那が 半分以上 「結構 美味いやん」
と 上機嫌で食べた
夕方 一人きりになってから
胃痛持ちで ずっと病気を相談していた秋田の友人に
写メで様子を伝えた
「ヤヨイ 物は考えようさ!エサもまあまあで見晴らしもいい!
ちょっと痛い想いを我慢するだけの ちょっとケチったGWリゾートだと
想像して 安ホテルを胆嚢(うっそ~) 堪能しなよ!」
そんな楽観的O型女への返事に
「Quiッシュ♪
妄想は得意だよん」と 答えたものだった
ホテルか
そう思えなくも ないかもしれない。。。。
一夜明け 薄暗い寝床に横たわっての刻の話し
そこは集中管理病棟 通称HCU (High Care Unit)
そのほんの少し前には 病棟に居たと 私は思っていた
9:15には 手術室に入り 10時からの開始予定が その日のスケジュール
屈辱の浣腸も済み 点滴が始まる
今日担当だという 長髪のナースマンから
「麻酔が入りやすくなる眠剤です」と 錠剤を手渡されたのが8:40a.m
後日 旦那曰く
薬を呑んで 観念したように横になった私に
「もっと水飲むか? あ コレ以上の水分駄目やっけ?」と
話しかけたら 無反応
スースー寝息が聞こえてきて
「マジっすか?ものの1分かよ!」と 思いつつ苦笑していたところ
ナースマンが戻ってきて
「○○さん そろそろベッド移動します」
と 小さい声で言ったところ
「はい!よろしくです」
と
いきなり私は 点滴をブンと振って起き上がったとのこと
ハハハ 憶えてません
返事したのは判っていましたが その前に寝こけたという事実をです
そうして 廊下の母に手を振って 三階まで降りるまでに 回る天井を見つめ
手術室の異様な明るさの中 背中に硬膜外麻酔を入れるという処置のため
全裸で丸まって 起き上がったひんやり感
針の刺さるささやかな痛みだけで すぐさま また横にされる
「これから眠くなる投薬 始めます」
麻酔科医師の野太い声
確か かすかに声なくうなずいた記憶
『○○さん 今どうしてここにいるか分かりますか?』
今度は ナースらしき方からのいきなりの質問に
(緊張するから 早く眠らせてくれ~)と内心思いながら
「はあ 慢性胆嚢炎のため M先生に胆嚢摘出をしてもらうためです」
『あら!すんごい ご回答』
と 笑いを含んだ声
ちょっと丁寧すぎた?今 何時なのだろう
まだ10時にならず M先生待ち?
『頭痛とか 気分が悪いとか 具合の悪いところあります?』
(今更 少しばかり具合が悪くても やってくれるんでしょ?)
そう 思いながら
「いいえ 特にはありませんが。。。」
と 答えると ようやく 見慣れない年配のナースの顔かたちが浮かんだ
『しっかりしてるし 覚醒が早いわ!
もう すぐにも ご家族の面会できそうだね!』
????
私がこれからだと 当日何度目かの覚悟をしたつもりのその時
彼女が告げた言葉は こうだった
『たった50分足らずだったから 麻酔で寝ていた時間が少なかったやね~
良かったね。いま ご家族呼んでくるからね~』
数を繰り返し口にするとかいう
テレビでよく見る ベタな眠らせ方ではなく
私は 自覚なくあっという間に 数滴の点滴ヤクで底へと落ちて
一瞬だと思ったときには 術も処置も終わり
集中治療室で会話していたのだった
彼と母が寄ってくるのが 薄目でも確認できた。。。。
酸素マスクと 鼻から挿れられた管に違和感。。。。
話しなんて出来るのかな・・・・
https://www.youtube.com/watch?v=Eje3QXIjDZM
松任谷由美 「コンパートメント」
それから
恐ろしいくらいの 長く酷な刻を
ここ 時のないホテルで
私は過ごすのであった
なんと 続くのよ。。。。
タイトルの(上)を見て 笑われてるかしらん?
このデジログへのコメント
病院に毎日行っているけど健康ならパラダイスかも。看護士さんは美人ぞろいだし、食事は旨そうだし…(笑)
この人以前 もう死んじゃうって言うようなログを書いた人と同じ人物?続きは多分涙流して読むんだろうな。
あと ワインでも出てきたら 文句なしやね (^_-)-☆
特別室じゃないの~?それが普通だったら病院経営持続出来ないのでは?^^;
50分の浦島太郎だね^^
Quiッシュ♪妄想は得意だよん←にσ(n゚∀゚aも
覚醒が早くて良かった^^覚醒遅くて死にかけた私
> やじろべいさん
健常だったら確かに。。優しく世話されて 上げ膳据え膳=^_^=
あのね 私の病棟はナースマン しかもイケ面多くて 悪くなかった♪
冗談は別として早く快方へ向かいますように
> さやかさん
入院前のまでの極端な寝不足が効を称したのかもしれない(笑)
あとは 暗示に弱い単細胞は 薬にイチコロだったのでしょうか
でもね その分 HCUにいる時間が長くて。。地獄でした
> nekoyanさん
あ!まずい。病院内をこれからも書く予定だから 先輩「し~!」で
お願いします(^.^)
この続きはドロドロじみた怖い話しと?なりまする
怖かったのは 私だけ?
> あすなろさん
いえいえ(笑)今でも「死んじゃう!」系ですよ~(爆)
そう 早く寝覚めすぎ
もっと うつらうつらしている時間が長い方が この後
実は楽だったの
時間がないホテルは過酷で
> 赤ワインさん
うん、確かに!窓辺で優雅に「ルネッサーンス」したいような
メニューでした
日曜はパン 木曜は麺類の決まりがあったようで
その後は 全部 純和風だったよん がっかり。。
> てつやさん
その通りですね 長井不要。。
息も絶え絶えだったなら 大人しくも
横たわるだけですが
元気になればなるほど 病院という特殊な空気には
苦しさを吸い込んでしまうようで
> ミっキーさん
んな訳ないです~四人部屋が基本 他に差額を払うと
二人部屋・個室もあって(散歩のとき覗いてみた)豪華だった(笑
浦島太郎 本当だ
記憶を繋ぐ時間が短くても怖いもの。。
> ピロすけさん
豪華。。でもないよ、多分
私は不慣れなので思ったよりは印象が良かっただけなのかも
ただご飯も悪くなかったし ストレスはどうしてもある分
少しでも快適にいれて◎でした♪
> noaさん
そういう心配を術前には していました
私の旦那も目覚めなくてナースさんに馬乗りになられて
往復ビンタを喰らってましたもん
それは恐怖でしたね~ でもいま無事でよかった^^;
> ゆりあさん
この間から ありがとうm(__)m
自殺、、を仄めかす内容ですが 最後には夢から醒め
「白いネムリ薬」を投げ捨てる
そんな女性の唄です
ユーミン 好きですか?
> ゆりあさん
この間のログにもありがとうございました<(_ _)>
あれには どなたにも返信しない主義?でしたので
初の貴女には失礼しました。。。
> 幟 梨緒さん
梨緒さんのログUPも久しぶりで嬉しかった♪
しばらくのご無沙汰の間に こんな事になっちまってました(泣)
病床に檸檬を運ぶ人 居たような 違ったような(笑)ボチボチね♪
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