ちょっと危険？　(3)

花粉症には、鼻うがいが良いと言うので、
鼻うがいの薬を買った。
「痛くない」と書いてあるが、
やはり、少し痛い。



「モテない男はね、変態になる場合が多いの。」
銀座のクラブでホステスをしていた人が、言っていた。

そうかもしれない。
○Ｍをする男は、モテない男が多いらしい。


(昨日の続き)
友達に、歌舞伎町の会員制のバーで飲もうと誘われた。
カウンターのある部屋、ソファのある少し広い部屋、そして狭い個室が3つある、会員制のバー。

俺達がカウンターで飲んでいると、
カップルの客が、個室から出てきて、ソファのある部屋に行き、
女性が浴衣みたいな着物に着替えた。

男性が、女性を縛り始めた。
2人で話しながら、楽しそうに。。。

縛り終わると、写メを撮り始めた。
女性も笑って、楽しんでいる。

男性は、女性に全然、触らない。
そういう約束なのだと思う。

遊びで、縛って、写メを撮るだけなら、楽しいかもしれない。
非日常の体験。

でも、
男性が、こちらを向いたときに、目が合った。

なんだろう、この気持ち悪さ。。。
嫌悪感とは、ちょっと違う。気持ち悪い。見たくない。

普通の女性がこの男性を見たら、目をそらすと思う。
電車でこの男性が隣にきたら、車両を変えると思う。

顔は、40代なのに、
白髪がほとんどのひげ。しかも、胸まで伸びている。
髪の毛は、ボサボサ。

目はオドオドしているが、イヤらしく光っている。

廃墟になった家から、出てきたら、絶対に、幽霊だと思う。

100%彼氏ではないと思う。とにかく、このカップル、お互い触れることはない。


女性は、
ママがいて、ほかの客もいる場所だから、非日常の体験をしたかったのだと思う。
縛られて、写メを撮るだけだ。

会員制だから、ほかの客にたいしても、安心感があるのだと思う。


それにしても、すごい場所だ。


こんなところで、国際結婚の苦労話を聞かされているのは、どういうことだ？
バーなら、銀座とか、青山の方が良かったと思うが…。


もとの服に着替えると、カップルは帰ってしまった。

日曜日の夜の新宿だ。
人は少ない。

客は、俺達、2人だけになった。

また、話し始めようとすると、インターホンが鳴る。

客が来た。
サラリーマンらしい人。
こんどは、普通であってほしい。。。
その人はママと話し始めた。


俺達は、話し始める。
「彼女とは、どこで会ったの？」

友達は言う。
「クラブでDJをやっていたら、向こうから話しかけてきてね、それで、友達になったの。で、何回か会ってるうちに、付き合うことになって」

クラブと言っても、音楽が好きな人たちが集まって、素人の人たちが、お互いに発表し合うようなクラブ。
素人のDJが、時間ごと、曜日ごとに、スケジュールを決めて、みんなで音楽をかけて、楽しむ場所。

友達は、若いとき、車に機材を積んで、原宿で音楽をかけていた。
マックで打ち込みをして。。。道路で勝手に。。。
昔から、そういうことが好きだった。


少しすると、また、インターホンが鳴った。
こんどは、50代の派手な女性だ。

ママの友達らしい。

俺の隣しか席が空いてなかったので、俺の隣にその女性は座った。

カウンターの席には、ママ、サラリーマン、友達、俺、50代の女性の5人が座り、チャラ男君が、ピアノのイスに座っている。

女性が、ママと話し始める。間には、俺達3人がいる。
ママも女性も話がうまいので、俺達にもうまく話をふりながら、話していく。

うまく、チャラ男君もいれて、6人で話を回す。
ママとこの女性の話術は、すごい。と感心する。

話の内容は、くだらないが。。。下ネタだが…。

友達が、突然、俺に、
「今でも、ピアノ弾いてる？」
と言ってきた。

「弾くけど」
と俺は答えた。

ママが食いついてきた。
「弾いてよ。オープンしてから、猫踏んじゃった、ぐらいしか、弾いた人いないのよ」

こんなに良いピアノを置いてあるのだ。
カウンターもピアノの形に合わせて、わざわざ作ってある。

ママは、ピアノが好きなのだと思う。


ヤマハＣ５は、200万円以上するピアノだ。
調律してあれば、非常に良い音が出る。


手も温まってるし、お客さんも少ないので、少し弾くか…。
下ネタを話しているより、いいか…。


(長くなってしまったので、続きは明日書きます)