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story~part7~

2006年03月30日 01:28

Rが結婚して2年になる。

時の流れは残酷だ。

M子はRの事が気になってしょうがない。

毎日Rを考えない日はなかった。

ある夜M子はRにどうしても会わなければいけない、そう思ったのだ。

それまで会いたいとはずっと思っていたが、Rを困らせてしまう、今さら会ってどうするんだろう。

今以上に好きになってしまうかもしれない。

日々葛藤しては行動を起こさずにいた。

だけどその日は違った。

終電の時間は過ぎている。

M子はRの実家の住所だけを頼りに、地図を開き家を出た。

久しぶりの雨が上がった夜中、もう4月だというのに寒さがM子の体をを震えさせる。

そんな事どうでも良かった。

とにかくただ、京都へ向かわなければという一心だった。

バイクを走らせ2時間、体は芯から凍えていた。

2年前行ったRの家の近くのファミレスに入り、手紙を書いた。

Rの妹さん宛てに…


『Mちゃんへ


久しぶり。

ちょうど今から2年前にお兄さんのRとお付き合いしてた者です。

これから今の私の心境を書いていこうと思うので読んで下さい。

何枚になるかわからへんケド、とりあえず順を追って説明するな。

私とRが出会ってすぐに婚約するのを知って「それでも良いから結婚するまで付き合おう」って言ったのは実は私やねんな。

で、会う度好きになってって出来る事なら結婚して欲しくなかったし、結婚してからも会ったりしたかった。

Rも本心かはわからへんケド、「結納済ます前に出会ってたら…」とか「結婚しても連絡だけでも取り合おう」って言ってくれてた。

毎日仕事中でもメールくれたり、夜は電話で寝るまで話したりしてた。

ホンマに大事にされてたと思うし私がRの“彼女”でいれてた気がした。

現に一時期は「最近彼女よりもM子ちゃんへの気持ちの方が強くて彼女に冷たくなってる自分がいる」とも言ってた。

困らせてるんやなって思った。

嬉しい反面罪悪感みたいなモノもあった。

でもそれより何より私はRが好きでしょうがなかった。

周りを犠牲にしてでも一緒にいたかった。

でも時間は待ってくれずに、結婚の日が近付いていった。

ホンマにホンマに誰にも負けへん自信もあったし、Rとならずっとずっと付き合っていける、そんな気持ちでいっぱいやった。


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