デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

story~part3~

2006年03月13日 00:47

Rは京都に住んでいた。

勤務地がM子の住んでいる街で、いつも飲みに行くのは京都で、二人が出会った日は本当にたまたまM子の普段の遊び場だった。

《あの日あの時あの場所で君に会えなかったら 僕らはいつまでも見知らぬ二人のまま…》

本当にこの詞の通りのような出会いだった。

Rは仕事が終われば京都事務所に帰り、M子と会う日はまたM子に会いに大阪へやってくる。

片道30分~1時間はかかる。

決して容易い事ではないはずだ。
そんな行為にM子はRの愛を感じた。

ただ、結婚の打ち合わせ等もあったため2日に1度は婚約者の家に言っていた。

だからM子とは週に1回程しか会えなかった。

だけど必ず彼女の家に行く前には電話をしてくれていた。

彼女の家に行かない日は、家に帰って寝る準備が出来た後、何時間も電話で話していた。

彼女の家に行く前にM子と話しながら何を考えていたんだろう。

「行かないで」

彼女と私どっちが好き?」

そんな重い言葉とてもじゃないが言えなかった。

彼を苦しめたくなかったから…

毎日メールしてくれる、電話してくれる、会ってくれる…それだけで幸せだった。

二人が会うのはRの仕事が終わって大阪に着くのが8~9時頃、それから大阪あるいは京都で少し遅い夕食を食べて、夜は車の中で過ごしたりホテルで過ごしたりした。
二人の初めての夜は大阪京都間のホテルだった。

M子は初体験ではなかったが、ホテルへ行くのは初めてだった。

しかし全く抵抗はなかった。

それよりも大好きなRと早く一つになりたいという気持ちの方が強かったのだろう。

Rは緊張していたので、なかなか出来なかった。

経験の浅いM子は男の人でもそういう事もあるんだなぁと思った。
同じ布団に入ってRの腕の中で眠れる事がM子にとっては最高の時間だった。

この時間がずっと続いたらいいのに…

何度M子は思っただろう。

そんな事、いくら願っても叶うはずないのに……

二人の朝は早い

RがまたM子を家の近くまで送って、仕事に向かう時間だ。

M子は高校生だったが元々遅刻癖もあって、遅れるのは平気だった。

昼間は仕事中でも空きが出来たらメールがきて、仕事が終われば電話して…

週に1回しか会えなくても、毎日会っているような、そんな気がした。

二人の距離は日増しに近くなっていった…


このデジログへのコメント

まだコメントがありません。最初のコメントを書いてみませんか?

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

カナ

  • メールを送信する

カナさんの最近のデジログ

<2006年03月>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31