- 名前
- カナ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 35歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- いろんな人達といろんなお話をしたいです。メール待ってます☆ 私は恋人募集、友達募集と...
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story~part3~
2006年03月13日 00:47
Rは京都に住んでいた。
勤務地がM子の住んでいる街で、いつも飲みに行くのは京都で、二人が出会った日は本当にたまたまM子の普段の遊び場だった。
《あの日あの時あの場所で君に会えなかったら 僕らはいつまでも見知らぬ二人のまま…》
本当にこの詞の通りのような出会いだった。
Rは仕事が終われば京都の事務所に帰り、M子と会う日はまたM子に会いに大阪へやってくる。
片道30分~1時間はかかる。
決して容易い事ではないはずだ。
そんな行為にM子はRの愛を感じた。
ただ、結婚の打ち合わせ等もあったため2日に1度は婚約者の家に言っていた。
だからM子とは週に1回程しか会えなかった。
だけど必ず彼女の家に行く前には電話をしてくれていた。
彼女の家に行かない日は、家に帰って寝る準備が出来た後、何時間も電話で話していた。
彼女の家に行く前にM子と話しながら何を考えていたんだろう。
「行かないで」
「彼女と私どっちが好き?」
そんな重い言葉とてもじゃないが言えなかった。
彼を苦しめたくなかったから…
毎日メールしてくれる、電話してくれる、会ってくれる…それだけで幸せだった。
二人が会うのはRの仕事が終わって大阪に着くのが8~9時頃、それから大阪あるいは京都で少し遅い夕食を食べて、夜は車の中で過ごしたりホテルで過ごしたりした。
二人の初めての夜は大阪‐京都間のホテルだった。
M子は初体験ではなかったが、ホテルへ行くのは初めてだった。
しかし全く抵抗はなかった。
それよりも大好きなRと早く一つになりたいという気持ちの方が強かったのだろう。
Rは緊張していたので、なかなか出来なかった。
経験の浅いM子は男の人でもそういう事もあるんだなぁと思った。
同じ布団に入ってRの腕の中で眠れる事がM子にとっては最高の時間だった。
この時間がずっと続いたらいいのに…
何度M子は思っただろう。
そんな事、いくら願っても叶うはずないのに……
二人の朝は早い。
RがまたM子を家の近くまで送って、仕事に向かう時間だ。
M子は高校生だったが元々遅刻癖もあって、遅れるのは平気だった。
昼間は仕事中でも空きが出来たらメールがきて、仕事が終われば電話して…
週に1回しか会えなくても、毎日会っているような、そんな気がした。
二人の距離は日増しに近くなっていった…
続
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