ディーヴァはご機嫌斜め

ニーナ・シモンは大好きなシンガーですが、人に話そうと
するとこれほど説明しにくい人も少ないです。

最初からジャンルレスで、ジャズ、R&B、ブルーズ、ゴスペル等を独自のアレンジで聞かせる作風はベツレヘムからのファーストで既に完成の域に達しています。

子供の頃から神童と呼ばれ、近所の人達の寄付金でジュリアードで学ぶなど周りからも一目置かれていた存在だったようです。当初はクラシックのピアニストを目指していたようですが
名門カーティス音楽院からは技量不足との理由で入学を拒否
されてしまいます。これは人種差別による判断との見方が根強く、本人も生涯そのように公言していたそうです。

63年のバーミンガムでの教会爆破で4人の子供が殺された事件をモチーフにした名曲「ミシシッピ・ガッデム」を発表後は
公民権運動の追い風を受けるようにプロテスト的な活動を
強めて行きます。

音楽的にもディランやビージーズ、ランディ・ニューマン
ビートルズなどのロック系のカバーが増えていくのもこの頃からです。

完璧な演奏、歌、アレンジ。。。という物があるかどうかは
ともかく彼女の音楽を聞いていると僕は粗を見つける事が
できません。ひたすらひれ伏すのみです。

私生活ではナイフで脅したとか、発砲したりとかロクな
話はありませんでしたが（笑）
媚のない音楽は未だに光り輝いております。

うわ～これもかっこええわ～笑

https://www.youtube.com/watch?v=GUcXI2BIUOQ