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ウォーダンス

2009年01月11日 01:04

ウォーダンス

ウタンダのパトンゴという村には難民キャンプがあるそうで、ここには6万人の難民がキャンプ生活を送っています。それというのも、この地域(ウガンダの北部)は反政府武装組織の活動が盛んで、キャンプに住む人々は、政府軍と反政府軍の戦いの間に入って、家族を失った人々です。この村(キャンプ)にも小学校があって、その生徒たちも親兄弟を失った子供ばかりです。例えば、ドミニク、彼は兄と一緒に反政府軍に誘拐されて少年兵にされてしまいます。兄とも別れてしまい、反政府軍から逃げ出した今も、少年兵のときに出会った出来事で心に深い傷を負っています。また、ナンシーの両親は反政府軍に家から拉致され、父親はころさればらばらにされ、母親はそれを埋めさせられたという経験を持ちます。ローズにいたっては、両親はローズたち、子供たちを逃がして自ら反政府軍兵士にどこかに連れて行かれたのですが、数日たってローズたちが政府軍と捜索すると、土の鍋があって、そこには・・・が何個もはいっていて・・・・。
 気が狂っても不思議ではない現実をすごした子供たちに、教師たちは部族(アチョカ族)の踊りを教え、歌を教え、ウガンダ国内の小学生が歌や楽器演奏や踊りを競う国内大会へ出場することを薦めます。
 そして、首都カンパラで行われた大会で、楽器をたたくドミニク、歌や踊りを披露するナンシーたちに、いよいよそれぞれの部門での受賞の場が・・・。
 ドキュメンタリー映画といいながら、若干、作りすぎでしょという場面もありますが、とにかく圧倒的な戦争・紛争の残酷さ、子供たちの熾烈な現実、そしてそれを跳ね飛ばそうとがんばる子供たちの熱意に心が打たれます。たしかに、見る価値がある映画です。

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