- 名前
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- つまらないことでも楽しみ、面白いことはさらに素敵に。ポジティブでいられるかどうかは...
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WBC優勝記念総括
2006年03月21日 22:22
優勝しちゃいました。
実のところ全く予想してませんでした。
ホークスファンの私としては王監督は短期決戦に向いていないのを知っていましたから……。
さて。
いろいろ問題ありました。
アメリカ戦での誤審とか。韓国と3度も戦うことになったとか。
松井や城島や井口が(国内では岩瀬とか)辞退するのも仕方がないような、胡散臭い大会でした。
まず日程。
シーズン開幕を1ヶ月前倒しにするような大会は、選手のコンディションに負担を与えます。
ピークを持ってくるのが早くなれば、シーズン後半に必ず皺寄せが来ます。ペナントレースを棒に振りたくないのは納得できます。
次に誤審と組み合わせ。
アメリカ戦での誤審、ご存知でしょう。
メキシコ−アメリカ戦でホームラン取り消したのもご存知かもしれません。
まぁ要はこの大会自体がアメリカを優勝させるものだったわけで……。
1組:韓国・日本・メキシコ・アメリカ
2組:プエルトリコ・キューバ・ドミニカ・ベネズエラ
準決勝:韓国vs日本 ドミニカvsキューバ
これを1次リーグの組み合わせで書くと……。
まぁありえない不自然さ。
1組:A組1位・A組2位・B組1位・B組2位
2組:C組1位・C組2位・D組1位・D組2位
準決勝:1組1位vs1組2位 2組1位vs2組2位
普通、組み合わせシャッフルしますよね???
なんでこんなことに??
……なぜかと言いますと。
アメリカにとって、最大の敵はドミニカとプエルトリコでした。
多くの現役メジャーリーガーを輩出しているこの2国が優勝候補と目されていました。
アメリカは組み合わせを操作して、できるだけ戦わないようにしました。決勝まで当たらないようにして潰しあってもらおうという魂胆でした。
1組通過は規定路線でした。
日本も韓国も決して侮れない相手とは言え、アメリカに比べれば1ランク落ちるだろうと思われていたようです。(日本の場合、メジャーリーガーがイチローと大塚しかいないのもありました)
念には念を入れて、審判を調整しました。新聞記事ではマグワイアの66号を取り消して国賊扱いされていたから名誉挽回で誤審したということになっていますが、アメリカ側の策略にしか思えません。(でもメディアはちゃんと批判してました。ここは尊敬します)
さて、日本の話。
そんなわけで絶体絶命に陥りながらも、拾い物の準決勝進出を得た王JAPAN
王監督は忍耐の人です。
万年Bクラスだったホークスの監督に就任して、10年かけて常勝軍団に育て上げた人です。
まぁよく眉間の皺が云々いいますが、耐えて耐えて花咲かせました。
以前にも書きましたが、王監督は統率力の名将です。
この人の下で選手の心が一つになったら恐ろしい力を発揮します。
格下と侮っていた韓国に連敗したりとか今ひとつ波に乗れなかったのは、まだまだ一枚岩になれていなかった……のかもしれません。
ところが準決勝進出が決まった、これはもう怖いものがありません。辛抱強く耐えるのは、運とか流れとかが向いてくるのを待っている状態です。王JAPANにとってこのタナボタは天佑でしょう。
王監督が勢いに乗れば、チーム全員が乗れます。
準決勝での上原のピッチングは、ルーキーイヤーで20勝したとき以来の出来だったと思います。
あと代打福留。王監督の代打起用は恐ろしく当たります。中日の落合監督も定評がありますが、大打者には打ちそうな雰囲気が分かるんでしょうか。
その前の多村に送りバントさせたのはどうかとは思いますが、それを帳消しにできるのは勢いの差なんでしょうね。
あと、日本人は公正さを重んじます。
胡散臭めなWBCで誤審の恩恵を受けたアメリカが沈没して、クリーンな大会に様変わりしたのにも強さを発揮できるようになった一因があるように思います。
特に奇をてらわず王道を歩む王監督には環境面でも運が向いてきた結果ではないでしょうか。
王監督は国民栄誉賞第1号ですが、日本人ではありません。
帰化もしておらず、今でも中国国籍だそうです。(台湾系と言われていますが、両親ともに中国出身らしいです。)
けれど日本代表監督として誇りを持っています。
最終的に優勝をもたらせたのは、王監督の"日本の心"なんじゃないかと思えたり。
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