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【復帰祝】日本サッカーが強くなれない理由(1)

2008年08月18日 20:12

お久しぶりです。
 丸1年ぶりぐらいでしょうか。


 復帰して何書こうかとネタ考えて、井上康生の嫁と星野JAPANも思い浮かんだのだけれど、時系列的にサッカーから。





 反町JAPANが弱かった。
 監督のせいとも言えるが、それを差し置いてもメンバーの実力が足りていない。
 黄金世代ともてはやした頃と比べると数段落ちるのは否めない。


 で。
 なぜ日本サッカーは頭打ちになってしまったのか。
 オフトアイコンタクトから実力を付け始めて日韓WCで16強、成長を続けてきたはずだ。
 ジーコでは足踏みもあったけれど、オシムを迎えて更なる飛躍を……と願ったはずであるのに。

 
 中田英寿のようなカンピオーネがそうそう出現するわけではないのだけれど、出て来ない理由が問題なのだ。
 (中田英寿については偏食が早期引退の引き金になったと思うがさておき)



 分かりやすい例として、スポーツ大国なのにサッカー後進国であるアメリカを挙げてみよう。
 アメリカの人気スポーツと言えば、野球バスケアメフトアイスホッケーだ。
 アメリカスポーツ選手高校大学まではどのプロになるか決めていない人が多く、とりあえず色々やってみるそうだ。

 で一通りやってみて何に適性があるかとなると、背が高ければバスケ、体格が良ければアメフトフィジカル面で相応しいのでそっちに進むことになる。
 野球はともかくアイスホッケーの適性は分からないのでさておくとして、とにかく豊富な素質に恵まれたアメリカの少年はサッカーをやらないのだ。
 高さや瞬発力で勝負できる人はバスケをやればいいのだから。

 サッカーアメリカ代表の平均身長が意外と低いのはそのためだ。体格面でバスケでもアメフトでもプロになれない子がサッカーをやっているからである。
 アメリカサッカー界にとって、運動能力に優れた少年をサッカー選手にさせないとこの問題は解決しない。
 個人的見解だけれど、ベッカムを招聘したのはアメリカでのサッカー人気上昇を狙ってのものではないだろうか。





 同じ事が日本サッカー界にも言える。天敵は野球だ。

 筋肉番付でJリーガーよりプロ野球選手の方が成績がいいように、「素材」の面で野球の方が恵まれている。(Jリーガーは試合で走り回っているのに持久走でも野球に勝てていない)

 しかも日本人は最初に始めたスポーツをずっと続ける傾向にある。甲子園出場経験のあるJリーガー(あるいは高校サッカー全国経験のあるプロ野球選手)が皆無なのもそのためだ。

 これは運動神経の良い子がサッカーよりも野球を始めてしまうからに他ならない。
 今のサッカー界が小粒なのは、野球からスカウトされなかった余った子、つまり才能フィジカルに劣った子がサッカーしているからなのだ。



 まずここから改善しない限り、日本サッカー界は永久に頭打ちである。
 天性の才能は無くても育成が上手く行けばある程度カバーできるけれど、それもまた現在のシステムでは難があり……詳しくは次回に。



 後編(中編かも)に続く

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