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究極の折り紙
2008年10月22日 09:01
私の息子は折り紙が好きで、今も本を見ながら良く作ってます。子供だから端々が合っていなかったり、角度が今イチだったりはしますが、それでもだんだんうまくなって行くのを見て感心する毎日です。
さて、今日はそれとは違うレベルの折り紙の話。故あって東京のある高名な私大のちょっとプライベートな会合に顔を出させてもらってますが、ある月のその会合の後の打ち上げの席での話。ある高名な教授はもう退官なさった80代の紳士で、その世界では世界的権威の先生ですが、酒の席でも特に騒ぐでもなく、人の話を聞いてにこにこしている好々爺といった感じの方。
座敷で飲んでいたのに、その方の周りに人だかりが出来、「おおーっ」とか「すごーい」とか歓声が上がり出したのでちょっと離れた席で他の方と談笑していた私は「??」と思いました。私の前で飲んでいた方もその一人で、やがて帰って着たその人が興奮して見せる手の中の小さな物体を見て私は息を呑みました。
「うっ」
それは何と、折り紙で作られた精巧な雀でした。全体のフォルム、細部の作り、誰がどう見ても見まごうことない雀です。唖然とした私がその人に尋ねると、「あの先生は趣味で、オリジナルの折り紙を創作して人に作ってあげてるそうですよ」とのこと。オリジナルの折り紙!口あんぐりです。あのお年でこの手先の器用さにも舌を巻きますが、それ以上に驚かされるのはこの精巧な折り紙を創作なさった、という事実。雀だけでなく、他にも多数のオリジナルがあり、リクエストに応じて人に作ってあげているそうです。折り紙自体は「マイ折り紙」を専用ケースに入れいつも持ち歩いておられるそう。脱帽を通り越して私はその先生を拝みたい気持ちでした。
手先を使う作業ですからボケ防止にもなるでしょう。そして出来た作品をイメージしながら折り方を工夫していく創作過程もまた能の色んな機能を使うことは間違いありません。そもそもその先生のような方にボケ防止は必要ないでしょうが。
またそのような下賎な動機はその先生にはなかったに違いありませんが、これは飲み屋で隣に座ったお姉ちゃんを喜ばせるには核爆弾級の効果があること請け合い。私は昔からこの目的で手相を見ることを覚えたい、とずっと思っています(そして実行していない…)が、折り紙の方が良いかも、と思ってしまいました。男は一般に占いなど気にしませんが、この先生の作品は男女問わず大変な人気でした。当然です。誰でも床の間に飾りたくなる美しさですから。正に芸術作品。私は瞠目しました。
飲み屋以外でも、子供にも受ける、そして海外で日本文化を紹介する時にも威力抜群、と来ればこれはマルチパーパスに有効な趣味です。自分の不明を恥じました。
そんな訳で、世の中広い、色んな方がいらっしゃる、ということを学んだ一件でした。折り紙に熱中する息子を見ながら、これが80代まで続くと、ひょっとしてあの先生のようになってくれるかも?という思いがちょっと過ぎります。今度の会合で私もその先生の作品をいただいて、息子に見せたいと思っている今日この頃です。
このデジログへのコメント
お年を召しても、続けられる趣味があるのはステキですね(^^)
それにしても、息子さん…偉いな~…(〃▽〃)
オリジナル折り紙って凄い頭使いそうですね
凄いなあ
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