- 名前
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- コミンテルンが我が国の歴史を狂わせた。中学校の歴史授業でゾルゲ事件を教えるべし。 我...
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蟋蟀無残
2008年10月15日 22:36
私が甘かった。良い声で鳴いていた蟋蟀が前のログを書いている最中、突然静かになった。そのうちまた鳴き出すだろう、と思っていたが一向にその気配なし。まさか…と思ったがやはり。もう一匹の蟋蟀、雌と思ったが雄だと知れたのはもう一匹がいなくなりこいつが鳴き始めたから。しかしその声も次の夜までには消えた。
蟷螂は恐らく雌のハラビロカマキリ。胴の太さでは自分の何倍もある蟋蟀を食べることなどあるまい、という私の予測はあっさり裏切られ、二匹ともこの蟷螂の食事となった。虫かごの中には二匹の蟋蟀に加え20匹程度の大小のバッタがいたはずだが、今朝になり虫かごの中で動いているのは蟷螂だけだった。何という食欲。
肉食動物が餌となる生物と一緒の虫かごに入れられた結果、その餌生物を食べ尽くしても、文句を言うのは筋違いというもの。だから私は何も言わない。けれどこの食欲には驚いた。こんなヤツうちで飼える訳ない。小学校から帰って来た息子を説得し、捕獲した公園に逃がしに行くことに決定。公園で虫かごから出そうとしても、一向に逃げようとしない態度には呆れた。今まで色んな野生動物を飼ったけど、囚われの身を楽しんでいるように見えたのはコイツが初めて。それはまるで、「アタシャ帰りたくないねえ。あんたが食いモンを沢山運んで来てくれるんならずっと飼ってもらっていいんだよ」と言っているように見えた。そして二日前に比べ、腹の膨らんだこと!昆虫でも脂肪を蓄える、ということが可能なのか?今の私には調べる気力が起こらないが、そのように考えざるを得ない。
当然ながら、虫かごの中は屍累々。食い残しの脚やら触覚やらが散乱する中、一匹だけ飛び出てきたのが極小サイズのイナゴ。こいつはその体格のせいで貪欲な蟷螂の捕食を逃れたらしい。何故か私はホッとした。
弱肉強食、という自然界の法則に直に触れることが出来て、息子には教育的価値があったと思う。残酷シーンをもろに見せることには抵抗があったが、息子は特に反応しなかった。昆虫が食べられていても、断末魔の叫びというものがない。だからこちらに危機感が伝わって来辛いことを発見。人間の表情筋は24種類あるそうですが、これらが果たす役割はやはり、大きいようです。
このデジログへのコメント
> ゆめさん、それは申し訳ないことをしました。しかし死は生の陰のようなものだと私は思います。死があるから生の喜びがある。特に今回は食べられたバッタの命が蟷螂に受け継がれた、とも考えられる訳で。
うちの白メダカ…
弱ってきたら、タニシに食べられた様子…(--;)
心なしか、大きくなった気が…(T^T)
> ともこさん、それが生きた教育ではないんですかねえ。命のはかなさを学ぶことはそうした体験からしか出来ないように思います。
> かなさん、白メダカですか… ペットショップで入手しました?弱って水槽の底で苦しんでいたらタニシに食われた訳ですか。受難でしたね
> りんさん、うちの「王子」は至って平然としています。他人の苦しみを自分の中で未だ再現できないみたい。肉食動物は他の生き物を捕らえ、食らうことで生きる、ということを教える格好の教材となりました
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