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ヘヴン

2008年10月08日 12:47

日比谷シャンテシネで観ました。
ヘリコプターの操縦のコンピュータによるシミュレーション実習を受けている女性のシーンからはじまります。そのシーンと会話、さらに「ヘヴン天国)」というタイトルで、もうラストはわかりますね。ちょっと安易すぎますかね。でも、たぶん、そんなことはどうでもいいのです、この映画は。罪を購う愛の物語なのですから。
 「ヘブン(天国)」というタイトルから連想するのは、この映画が西洋の映画であることから、ダンテ・アリギエーリの「新曲」の「天国篇」であることも推測されます。で、実際その通りなのです。

主人公のフィリッパは、夫や教え子安価麻薬供給して彼らの人生を破壊した男を殺そうと計画し、男のビルに忍び込み彼の仕事部屋のゴミ箱爆薬を仕掛けるのですが…結局無関係の人々(子供2人を含めて)4人が死んでしまいます。フィリッパはその事実を警察の取調室でその事実を知り、自らの罪の大きさにショックを受けて気を失ってしまいます。助け起こす、通訳兼書記の警官フィリッポは、一瞬にしてフィリッパに恋してしまいます。フィリッパは前の警察部長の長男で、警察本部の中を知り尽くしています(子供のころ、遊びのために天井裏まで探索していたのです)。一方、麻薬売買の元締めである会社社長ヴェンディーチェは実は警察部長ピニ警視と取引をしており、フィリッポがフィリッパを逃がそうとして(マイクロカセットを渡して指示を与え)いるのを知りながら、それを利用してフィリッパを殺そうと考えます。さて、いよいよフィリッポの計画が実行されましたが・・・・。
 トスカーナに逃げるフィリッパとフィリッポ、そこでフィリッポは彼女に寄せる自分の気持ちを告げます。また、2人の逃走を手伝うためにフィリッポの父親が駆け付けます・・・。
 フィリッパの友人の家で一時の休息をとる二人、ところがやはり、警察にかこまれてしまい・・・。

 と、スリルはありますが、それよりも、罪人に一瞬で恋をするというのが重要なのかと思います。フィリッパも、「人生の暗い森をさまよって」いるのですが、フィリッポもまた、彼女を恋することにより「暗い森」に入り込んでしまうのです。しかし、ダンテ天国に導くベアトリーチェのごとく、フィリッポの愛でフィリッパも天高く、天上に導かれるのです。

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