- 名前
- ベソ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 64歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- コミンテルンが我が国の歴史を狂わせた。中学校の歴史授業でゾルゲ事件を教えるべし。 我...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
防波堤ラブ
2008年09月18日 11:35
私の女房は問題のある家庭で育った女です。問題といってもどの家庭にでもあるもので、特に深刻ではなかったと思います。しかし、女房の人格には如実にその影響が現れており、私は結婚して10年以上、その陰に悩まされ、怯え、しかし自分がそれを受け止めてやろうと努めて来ました。その問題というのは、女房の父親に起因するものです。女房の父親は家庭内では暴君のように振舞い、細君(私の今の義母)相手に暴力に及ぶことも度々だったと言います。子供達に対しては理不尽に言葉で責め、否定する態度で接するのが日常。そうした環境で育った女房は自己否定の態度が身についてしまい、自信というものに無縁の性格になってしまいました。今は専業主婦ですが結婚までは立派な仕事に就いており、仕事は出来る方だったと聞いています。
女房は父親のこの否定的な性格を受け継いでいます。精神的に余裕がなくなると、女房は時として私を責めます。こちらとしてはまったく納得がいかない理由で責められると、反論したくなるのは勿論ですが、数年前から私は黙って聞くようになりました。それは何を言ってもこいつは分からないし、どうせ同じことを繰り返すことは分かっている、だったら言い合うだけ損、という投げやりな考え方によります。しかし私がそのように考えるようになってから家庭内の不和は明らかに減りました。皮肉なものです。私の人格を否定する言葉を投げつけ続ける女房に対し、私は深刻な表情をして聞いていますが、内心では病人に対する医者の気持ちを想像しています。子供達に父親に対して否定的な感情を持たせることは避けたいので、子供達の前ではそれをしないでくれ、と言いますが、女房はそれすら聞きません。今のところ子供達は父親になついてくれていますが、それも何時まで続くか。或いは、子供達は母親の理不尽さを見抜き、父親の肩を持とうとするかも知れません。それが果たして良いことなのかどうか、私は今悩んでいます。
ここまで読んでくださった皆さんは、何て酷い女だ、と私の女房のことを考えるでしょう。しかし女房の言い分を聞けば私のことを最低の男だ、と考えるかも知れません。いずれにせよどうして今の女房と結婚しようと思ったかというと、交際していた時分にはこの性格を見抜けなかったから、ということに尽きます。結婚しても子供が出来るまでは平穏でしたが、子供が生まれてからは私には耐える日々が続いています。お互い子供が可愛いことは間違いありません。そして子供の世話で余裕のなくなった女房は、私を責めることでそのストレスを発散していることが見て取れます。それで女房が平静を取り戻し、家庭が続いて行くのならそれで良い、と私は思っています。
しかし、この生活は予想以上に私に無理を強いていたのかも知れません。昨日も女房は些細なことで私に文句を言い続け、これが私に予想外の現象をもたらしました。まったく食欲がなくなったのです。水は飲みますが、昨晩から私は何も食べていません。今でも空腹を覚えません。生きることを放棄した訳ではないと思いますが、女房と同じ食卓で食事をすることを体が拒否していることが分かります。
私は男の強さとは大切なものを守れることだ、とずっと思って来ました。今の私にとり一番大切なものは家庭です。子供達を守るためなら自分の精神の安定などどうでも良いと思っています。そのためには女房が過去のフラッシュバックで辛い思いをしている時にはそれを吐き出させ、自分が防波堤のようにそれを受け止めることが女房のためにしてやれることです。そのためには食欲がなくとも女房と同じテーブルに座り、平気な顔で女房が用意した食事を食べてやること。それが私がしてやれることなのでしょう。
こんな気持ちで結婚生活を続けることは偽善なのでしょうか? 子供達が大学を卒業し、ちゃんと就職して自活できるようになったら、その時は自分の幸せを考えても良いかな、と漠然と考えている私です。
このデジログへのコメント
かなは…奥さんの気持ちが少し分かります…<(_ _)>
今度、改めてメールしますね(^^)
> かなさん?さん、ぜひお願いします。私は女房の気持ちを理解したいんです。
皆さんご心配をおかけしました。本件、その後好転し、今では普通に食事も出来るようになりました。何があろうと女房を受け入れる覚悟を固めました。子供達と自分のためですが女房のためにもなることを願うばかりです
コメントを書く