現実夢。

現実的な夢がある。望。とも書くのだろうが、私は夢と書きたい。

夢を持つには力がいる。思い込み、反発し、継続し、集中する力。

人は叶えようと努める。
叶える経路は様々だが、夢がある限りは叶えようと努めるはずだ。
叶えようと見えないのは、夢がない。アジがない。

夢のはじまりは勢いにまかせて走る。
夢を醒めさせないためか、がむしゃらに走る。どこまでも見えないぐらいに走り続けるのではないかと思わせるほどに。
走り出せば夢しか見えない。いい意味でも、悪い意味でも。

嘆き、苦しみながらも夢をみつめる。
苦悶にのた打ち回る己を見ても、我に返ることはない。近道は無いと悟るだけだ。

一つ、また一つ、と叶えられた夢は決して終をむかえない。欲深い心が夢なのだから。