短編小説書きます～

親友の相原由里から不思議なメールが来た。

≪美奈子～元気～？？今日は疲れました・・・(-_-;)
例の秘密組織カルトの講習で初日だったんだけど・・・心で突っ込みすぎて疲れた。≫

・・・突っ込み過ぎて疲れたって何？？

≪この講習の為だけに三日も休みとっちゃったんだよね～。≫

心で突っ込み入れる為に有給三日もとったの！？と私も突っ込みを入れてみる。

さすが相原由里・・・かつて、突っ込み嬢王の称号を手にしただけある。

◆突っ込みの嬢王◆
彼女は昔、キャバクラで働いていた時にあるゲームに参加していた。
それは、お客さんの話にひたすら突っ込みを入れて誰が一番突っ込めたかを競うというものである。脱落者はスキンヘッドにされるというかなり女性としては過酷なゲームである。
そんなプレッシャーにも負けず私の大親友である相原由里は初代・突っ込みの嬢王を勝ち取った。

≪どの辺に突っ込みドコロがあったのか今度詳しく聞かせてね≫

・・・由里がこのメールをしてきたことということは・・・「最後まで秘密結社カルマの講習受けたら自分は洗脳されてるかもしれないけどよろしく～～」ってことも含まれてるんだろうか？

二日後、由里からまたメールがくる。

≪疲れました。今日で講習終わったんだけど、既にいつどうやって辞めてやろうかと考えたりして(笑)肌身離さずずっと付けてろと言われた御守りみたいなモンも帰ってきてからソッコー外してるし～(^_^)≫

このメールが来てから由里に会う事になった。

ちなみに由里が秘密結社カルトの講習に行くきっかけになったのが、彼女の職場の同僚が彼女に「紹介したいところがある」と誘われたのがきっかけになったみたいだ。（その職場の同僚は私の知り合いでもある）
その秘密結社が怪しいとわかりつつも由里は自分が洗脳されるかされないかを試しに行きたかったみたいなのだが、それ以前に突っ込みたいところが山ほどあって疲れたらしい。由里は普通のことに幸せを感じられない典型的なタイプである。そして、中途半端に破滅型。

私はドキドキしながら由里に会いに行った。
実は由里、既に洗脳されてて私のこと勧誘してきたりして(笑)
メールきた感じは大丈夫っぽいけど・・・

彼女は何を私に聞かせてくれるんだろうか。