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小説5

2008年10月16日 17:35

「うーん、私は雪子ちゃんに絶望したからね。だって小学四年生ぐらいの子がその秘密結社カルマの集まりに来てたんだけど・・・その子に対して『こんな小さいのに、ここに来るなんて偉いね~』って言い出したんだもん。もうダメじゃない?ああ、どうやって逃げようかな~家も知られてるし本当にめんどくさい(笑)」

「そもそも、雪子ちゃんはいつからその秘密結社カルマにのめりこんだの?」

「一年前ぐらいかな。ちょうど、人生に煮詰まってきた頃に出会ったみたいで、それからころっとのめりこんだみたいだね。」

「人生のターニングポイントみたいな感じだったのかな・・・?」

「・・・うん、どうなんだろう、雪子ちゃんは当事いろんなことに悩んでたからね~。あ~雪子ちゃんどうしようかな~講習中とか最後は本当にイライラしてきて自分の意見テキストに書き続けてたからね。」

由里は講習中にテキストの裏にこんな文章を書いていたと私に見せてくれた。

『ここは心の弱い奴が死なないように
心を強くするために用意された、心の拠所なんだ
「祈れば救われる」と言われ
それを信じていれば弱って死ぬことはないから』

『当たり前のことを
目に見えないもののせいにすると
人って信じるというか
神秘性みたいな絶対的に近い何かを
感じるんだなぁ』

「きつい!笑、いや~・・・この世で一番怖いのはなんていっても生きている人間だね。」

「ホント、怖いのは人間だよ。」と由里は激しく同意した。

「・・・世界平和にしなくて良いから身近な人間関係をまず大事にして欲しいよね。」

「そうそう、その秘密結社カルマに集まった人の会話とか聞いても絵に描いた関係って感じでさ、ペラペラで全く中身が無いっていうのがハタから見てわかるし、あんまり好きな人間関係ではないなぁ~。この人たちお互いのこと全然わかってないのにこんな仲良さげだと思って一線引く感じ。」

「極端な趣味友みたいな感じで、その趣味意外のお互いの人間性とかには興味ないってことなのかな?うーん、そういう人間関係は苦手かも。」

「私も得意じゃないなぁ。そうだね~御守り返して辞めれるように頑張ってみるよ。」

三日の潜入を終え、雪子ちゃんや雪子ちゃんの秘密結社の知り合いにしつこくそれから次いつ来れる?などの勧誘の連絡が耐えなくて・・・まだ、由里の苦難は続いてるらしい。

こんなメールがよく来て由里は困っている。

「参拝のお知らせなんですけど、明日は無理ですか?急すぎですかね?朝と夜に実習会があるんですけど、参加しませんか??勉強になりますので、是非参加してみてください!まだ、一年たってない貴方みたいな新人さんには専属の導き士がついて導いてくれます。これは大事ですよ!もし、参加できるなら連絡ください。」

お、お導きっ!ですか!

由里は来年にはきっぱりとこの秘密結社カルマから抜けられるのだろうか。

このデジログへのコメント

  • 綾香 2008年10月16日 20:00

    見られたいさん&独歩さんへ

    宗教じゃなくて秘密結社でした^^ 
    書き直し書き直しw久し振りだったから自分でも話の内容覚えてなかったのですorz

  • 綾香 2008年10月16日 20:03

    見られたいさん
    この小説見て興味深々だなんてなかなかやりますねぇ^^ こちらこそよろしくお願いします♪

    独立独歩さん
    最後までご愛読ありがとうございます^^次はリレー小説とかやりたいですw

  • なじみ 2008年10月17日 12:27

    おー、お久しぶりです。
    久しぶりすぎて内容忘れてましたよ(笑)

  • 綾香 2008年10月20日 19:06

    > なじみさん

    私も忘れてましたw 最初から読んでみてくださいw

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