スモール・フェイセズ

僕が高校生位の頃、「かっこ良い！」と飛びつき未だに
大好きなバンドがスモール・フェイセズです。
彼らは４人とも正真正銘の「モッズ」です。フーやキンクス
は実際はモッズではなく時代を巧妙に利用した確信犯でした。

モッズの時代といえば、ロンドンが最も華やかだった「スウィンギン・ロンドン」とリンクしますが、その時代に最も人々に
影響を与えたのが、「音楽」と「ﾌｧｯｼｮﾝ」です。
音楽ではｼﾞｬｽﾞとソウルの中間位のR&B。モータウンやスタックス等の
ソウル。やはり黒人音楽が主体でした。
ﾌｧｯｼｮﾝでは何と言っても、マリー・クワントが６０年代初頭に
発表したミニ・スカートが「トゥイギｰ」により世界的なブームに
なった事が1番有名でしょう。ヴィダル・サスーンのモッズ・ヘアも有名ですし、
ピエール・カルダンがｲﾀﾘｱﾝ・コンチネンタル風の丈の短いｼﾞｬｹｯﾄ
をエリなしで発表したのもこの頃です。

背伸びしてカーナビｰ・ストリートのブティックに出入りしていた
ゴロツキ四人（失礼）で結成されたのが、スモール・フェイセズです。

彼らの最大の特徴は１０代にして、ブラック・フィーリングを
我が物にしてしまったスティーヴ・マリオットのヴォーカルと
４人の決して上手ではないけど、非常にセンスのよい演奏スタイルです。
ルックスも皆決まっています。ﾌｧｯｼｮﾝはもちろん四人とも同じように
背が低い（笑）でもこれがアイドル性を増す原因になったと回想
されています。

実際にベースのロ二ー・レインやキーボードのイアン・マクレｶﾞﾝを
近くで見ましたがかなり小さかったです（笑）
１６０センチ位しかなかったような気もしますね。

彼らは実質３年位で解散してしまうのですが、
残された３枚のｱﾙﾊﾞﾑは時代にもみくちゃにされながらも
今でも全く色褪せてはいません。

正にモッド・バンド然としたファースト。
サイケとの過渡期のセカンド。
サイケデリックど真ん中であり、ブラック・フィーリングも
タップリ入った傑作サード。と駄作も全くありません。
全てが名曲！名作！（かなり私感入ってます！（笑））

解散後はマリオットがピーター・フランプトンと「ハンブル・パイ」
を結成。残りのメンバーはロッド・スチュワートとロン・ウッド
を加え、「フェイセズ」として、世界的な成功を手に入れます。

ロンドンが最も華やかだった頃の最も華やかだったﾊﾞンドです。
彼らのﾌｧｯｼｮﾝはカラーで見る方が映えるのでこれを
アップして見ました。彼らと共に活動していた黒人ソウルシンガーP・Pアーノルドも一緒です。

ポール・ウェラーがソロで久しぶりの来日を果たした時にも
この曲をやってくれました感動しましたよ（笑）

今日はちょっと思い込みたっぷりです（笑）


「ティン・ソルジャー」
https://jp.youtube.com/watch?v=wcKZoFRpZCI