- 名前
- もみのき
- 性別
- ♂
- 年齢
- 72歳
- 住所
- 京都
- 自己紹介
- 好奇心旺盛、そのくせこれといって誇れるものがない。 歳のせいで涙もろい、そのくせロマ...
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初恋
2008年08月26日 19:52
ケガで入院していて、思い出しました。
私が18歳、彼女が21歳でした。
職場でデスクを向かい合わせで仕事をしていました。
ある日、電話を取って話していた彼女が、大声を上げて受話器を握ったまま泣き伏していました。
誰も声をかけることができませんでした。
職場恋愛をしていた彼氏が遠方の工場に転勤になり、その転勤先でガンで死んだ知らせでした。
その彼女と一年後ぐらいにデートをしました。
ピクニックに行った帰り、河川敷の草原に寝転んで私は初めて接吻(キス)をしました。
翌日、私は熱を出して寝込んでしまいました。
職場で空席になった私のデスクを見ながら、彼女はその晩寝込んでいる私を見舞いに来てくれました。
初めてのデート、初めてのキス、ほんとうに淡く、甘酸っぱい思いの初恋でした。
それから、4年ほど永いつき合いをしましたが、結局結婚はできませんでした。
別れてから10数年後に会いました。
仕事で出かけた、とある駅前で、私の横を小さな女の子が走り抜けて行きました。
ふっとその女の子の横顔に彼女の面影を見て、走っていく方角を振り向いてみると、彼女でした。
切れたはずの、細い赤い糸が見えたようでした。
初恋って不思議なものです。
夏の暑い青空を病室の中から見ながら、ふとそんな初恋を思い出していました。
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