茄子の含め煮

「秋茄子は嫁に喰わすな」と言う格言がある。
　格言とは昔からの伝承された言葉であるから、「灰汁が強くなっているから食べさせてはいけない」と言う嫁さんを大切にした解釈もあれば、「これほど美味いものを、嫁に食べさせるのは勿体ない」と、こちらは姑の嫁イビリのような解釈まで様々ではありますが、それほどまでに惹かれる食材なのでありますね。

　「那須のなす」と袋に書かれているのに笑って二袋十本を買い求めて来たので、「茄子の含め煮」を作る事に・・・。
　茄子の蔕の余分なところは処理して、実に包丁目を入れてから唐辛子を加えた油で炒めて油が馴染んだら出汁醤油、味醂を加えて(蕎麦汁の半分くらいの濃さ、そのまま汁を飲んでも「しょっぱくない」味)茄子が茹であがる直前まで落し蓋をして炊き、火を止めてからそのまま冷ます。
　冷めたら保存容器に移して冷蔵庫で冷やせば完成。

　これは欅が初めて一緒に住んだ女性が作ってくれた料理でした。
　茄子三本で三合の米を食べつくした記憶があります。
　ちょうど、かぐや姫の「神田川」の流行った頃でした。(しみじみ懐古)



※毎度の事ながら、本日も茄子の嫌いなフレンドさんには、お叱りのメールをうけそうですね。
　それでも彼氏に作ってあげたら・・・如何なものでしょう(笑)