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ぼくの大切なともだち

2008年07月14日 00:09

パトリス・ルコント監督の「ぼくの大切なともだち」を渋谷Bunkamuraル・シネマで見てきました。日曜日の夕方、まあまあの観客数(多くはないです)でした。
 フランソワダニエル・オートゥイユ)は美術商を女性の共同経営者カトリーヌ(ジュリー・ガイエ)と営んでいます。かれらのギャラリーアールデコを専門としているのに、オークションで出品された紀元前5世紀のギリシャの壺のいわれを聞いて(友達の死を嘆き、涙でいっぱいにするための壺)、前後の見境なく、フランソワはその壺を20万ユーロ落札してしまうのです。
 ところで、彼の誕生パーティに集まった人たちに「お前には一人とて友達はいない」と指摘されたフランソワは10日間の間に親友を皆の前で紹介するといい、カトリーヌとの間で、例の壺を対象とした賭けをしてしまうのです。
 ところが、友人と思っていた人々に、お前なんか友人でないといわれ続けるフランソワ。仲よくしている人たちに秘訣を聞くのですが相手にしてもらえず・・・。
 そんなとき、タクシー運転手のブリュノのタクシーの乗り合わせて、どうしたらブリュノみたいに他人とすぐ親しくなれるかをフランソワは聞き出そうと頼むのですが・・・。
 そんなブリュノは自分の両親の家にフランソワを食事に誘ったり、一緒にサッカー観戦に出かけたりしているのですが、フランソワはブリュノこそ友達であると思い始めます。そして、友人とは危険を冒しても助けてくれる存在であると考え、フランソワはブリュノに頼みます。友達ならフランソワの家に忍び込み、大切な壺を盗んでくれ、と。それによって、保険金が手に入り、資金難が解消されるのだと。信じてフランソワの家に忍び込んだブリュノですが・・・。
 ブリュノを裏切ったフランソワはブリュノの両親の家を訪ね、子供のころのブリュノの部屋を訪ねると、そこにはサン・デグジュペリの「星の王子様」の一説が書かれていました。
 「君にとって僕は沢山いるキツネの一匹。
  でも互いになじめば大事な存在となる。
  君は僕のたった一人の人。
  僕は君のたった一匹のキツネ
 さあ、ブリュノの夢をかなえるために、フランソワが考えたこととは・・・。

 うーん、見終わって複雑です。苦い気分です。お互いに、利益がない状態で友情を取り戻したわけではないのです。しかも、いろいろ策略もあるのですから。
 友情が純粋なものであると映画中で言いながら、フランソワとブリュノの間で築かれた友情のあり方をみると、なんとも苦い味がなかるのです。
 このあたりはさすがにフランス映画ですね。

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