- 名前
- もみのき
- 性別
- ♂
- 年齢
- 72歳
- 住所
- 京都
- 自己紹介
- 好奇心旺盛、そのくせこれといって誇れるものがない。 歳のせいで涙もろい、そのくせロマ...
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春の妖精たち
2008年04月15日 21:03
四月、暖かい春になって御堂筋のイチョウ並木が新緑に染まっていきます。
早春のまだ肌寒い御堂筋をそぞろ歩くと、イチョウの妖精たちの歌声が聞こえます。
春だ、暖かい春がきたよ。
私たちの春がやってきたよ。
素敵な春の日のために、
楽しい出会いのときがやってきたよ。
と、可愛い声が響いてきます。
新しい春、イチョウの妖精たちが戻ってきたのです。
寒い冬の間、眠っていた枝々の先から小さなイチョウの妖精が生まれてきます。
妖精たちは枝の各所に成長した葉の芽から小さな三角形の身体をいっぱい背伸びして生まれてきます。
細い枝から太い枝のあちこちから、イチョウの妖精たちは放射状に身体を伸ばして、丸く膨らんだ黄緑色の泡が吹き出したようにムクムクと膨らんできます。
小さな三角形の丸い泡の塊が、大人のイチョウ葉の形に見る見る成長して、
これまで裸ん坊だったイチョウの黒い木々が、たちまち新緑に包まれて、御堂筋を一気に春の景色にしてしまう。
新しく成長したイチョウの妖精たちは、春に花を咲かせ、夏の間、光を蓄え太い幹から吸い上げた水と栄養を元に、太い幹の中の工場で銀杏の実を作ります。
秋、黄色く色づいたイチョウの枯葉は、渡り鳥が暖かい地を求めて離れて行くように、イチョウの妖精たちもひと夏の仕事を終えて、豊かな地面の中に黄色い枯葉に包まれて戻っていって
しまうです。
秋、別れを惜しみ、そっとさよならした妖精たちに、春まためぐり会えた。
そんな思いで、きょう、爽やかな朝、私は御堂筋を歩きながら、イチョウの妖精たちの歌声を聞いていました。
素敵な春です♪
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