- 名前
- ユウ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 56歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- 最近面白いことも無く、新しい出会いを求めています。同じような想いの方、メールからはじ...
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遥か・・・(穏やかな日々)
2006年01月07日 17:40
数ヶ月そんなやり取りが続いた。相変わらず臆病な俺は「会いたいけど会うのが怖い」微妙な想いのまま。毎日のようにメールで付き合ってる状況を考えると、きっと遠距離恋愛ってのもこんなかんじなのかな?とも思えた。ただ俺たちは会った事はないけど。でも想いはそこらへんにいる恋人達とかわらないし。会わなくてもそういう相手がいると少し安らぐし、不安にもなる。不安になるとまたメールで相手の存在を確かめる。それに少しだけど現実の生活も明るいものにかわったような気がした。それだけでもありがたい。平凡からは確実に脱出できたのだから。
Yと出会い最初の冬12月がやってきた。Yから「イヴの夜は何してるの?」とのメールが来た。そうかクリスマスの季節か。毎年この時期、女の子達は2つの種類に分類される。「イヴを楽しみにする子」と「関係ない子」に。当然、男もそうだし俺も例年、後者の集まりの飲み会に顔を出してばかりだった。「今年は・・・」と、考えたところでYと会わないのであれば例年通りだ。「会ってみるか」とも考えたが臆病者の俺はすぐ諦めた。やはりまだ「怖い」気持ちの方が強いみたいだ。
とにかくメールに返事をしないと。「俺は彼女いない連中と飲みにいくかも」そう返信してみた。Yからもすぐ返事が来た。「そうなんだ。ねえ、今夜チャットしない?」以外とあっさりとした答えで拍子抜けしたが「うん、いいよ」と返事しその後待ち合わせ時間を決めた。
待ち合わせの時間にいつものルームに行ってみるとすでにYが待っていた。
「イヴの日、あたし暇なんだ」
「どっかいかないの?」
恐る恐る聞くと、
「だって彼もいないし、友達はそれぞれ用事あるっていうし」
「そうか、そりゃそうだな」
「飲み会、やっぱり行くの?」
「いや、別に行かなくてもいいんだけど」
答えながらYはどうしたいのか聞きたくなった。少しの沈黙のあと、
「じゃあさあ、チャットでデートしようよ。駄目?」
その手があったか。別に会わなくてもいつもと同じでチャットデートすればいいか。
「ああ、それいいね。そうしよう!あ、じゃあさあ」変な事を思いついた。
「その時、同じCD聞きながらチャットしようよ。同じ部屋で一緒に聞いてるみたいじゃん」
「うん、そうしよう」
「じゃあ好きなCD選んでおいて。」
「うん」
ますます遠距離恋愛みたいだな。でも遠距離やってるカポでもその日くらいは会うんだろうな、普通。
翌日、会社の独身同盟の仲間に今年イヴの飲み会の不参加を告げると予想通りの「なんで?」攻撃が展開された。正直に話してもその飲み会の話のネタにされるだろうと思い、適当にごまかしておいた。
その日の夜、会社帰りの駅前を見上げるとクリスマスツリーが光輝いていた。今年のイヴはいつもと違う。そう考えただけで楽しくになった。駅前で子供連れやカップル達を眺めていてもほほえましく思えた。そいて、こんな穏やかな日々がいつまでも続いて欲しいとも思った。
このデジログへのコメント
リナさんありがとです。でもこれは実話じゃないようで実話も半分です。リナさんもがんばって!
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