戦略大作戦

雨の夜　ドイツ軍の大部隊の中　何故かアメリカ軍のジープ１台停車している

しかし　暗がりと天候のおかげでドイツ兵達は誰も気付かない

一人のドイツ兵が「あれ？」とジープに振り返る
　
その瞬間ジープは急発進！！

敵陣の中を　捕虜のドイツ軍の連絡将校を乗せ　ケリー（クリント・イーストウッド）はぐんぐんと走りぬけ　前線も突破し　陣地まで一気に駆け
抜ける！！


オープニングからワクワクします♪
　

第二次世界大戦中、ノルマンディー上陸作戦後のフランス戦線が舞台

ケリー、ビックジョー（テリー・サバラス）が属するアメリカ軍の小隊は、敵を捕虜にすれば、尋問でまず、酒と女とホテルの情報を聞き出そうと躍起になる連中

そんな折、ドイツ軍の連絡将校が持っていたのは金の延棒！！

将校の話によれば、敵地であるクレルモンの銀行
に１４，０００個の金塊、約１，６００万ドルが保管されている事を知る

戦闘にも、将軍の息子である大尉にも不満がつのっていた中、ド田舎で３日間の休暇が与えられた

ケリーは、戦車を所有しているオッドボール（ドナルド・サザーランド）など、仲間を集め、「これはチャンス！」とばかりに、勝手に前線を越え、金塊を奪取する行動を開始！！

これが思いがけない大作戦に発展する物語


１９７０年の、アメリカの戦争アクションえーがです
戦争えーがだけれど、シリアスさや、悲痛な感じはほとんど無い娯楽作品♪

一番新鮮だったのは、クリント・イーストウッド、ドナルド・サザーランド（前に書いた「Ｍ★Ａ★Ｓ★Ｈ」の主役）が若い！！！！

でもこの頃からイーストウッドは笑っていても、悲しんでいても、怒っていても、無表情ですね～☆（笑）

ドナルド・サザーランドもこの頃から髭面だし、変なヒトだしぃ
「Ｍ★Ａ★Ｓ★Ｈ」もそーとー変だったけれど、「戦略大作戦」も変です
フツウにしていても、瞳が尋常じゃないですよ
あんな瞳のヒト他に居なぁい（笑）
ドイツ軍陣地を戦車で攻撃する時「線路は続くよどこまでも」のかる～いインスト大音量で流しながら、要領よく倒していく姿のギャップが最高！
悪役が多い俳優さんだけれど、こうゆうコミカルな変人役観ると、ホント好きになるぅ♪
犬の真似して吠えてる姿が最高にカワイイです！！

イーストウッドとドナルド・サザーランド、キャラが対極にあるのですが、それが観ていて面白い！
二人が交互に画面に出てくると、余りの雰囲気の違いにドキドキします
っていうか可笑しい（笑）
なにか、ヤッてくれそうな二人です！

そして、ビックリしたのが、この物語、数年前のジョージ・クルーニー主演の湾岸戦争後、イラク軍が隠した金塊のありかを捕虜から聞き出してくすねる「スリー・キングス」にそっくりぃ（笑）

後、クレルモンの戦闘シーンは「プライベートライアン」のラストの戦闘シーンそっくり！！
鐘楼から狙撃するとこなんか正に（笑）

この２作品は「戦略大作戦」が元ネタなんでしょうかねぇ！？

過酷な状況下の中「戦争なんかクソ食らえ！」ってな連中が、宝探しに出てゆく姿が、観ていて爽快感がありましたー

「３日後には　また戦線だ　今回は自分のためにやる」
ドナルド・サザーランドの口癖
「悲観論をぶつけるな♪」
「運を信じろ　運を！」
ってセリフが好きデス

金塊を奪取する時、イーストウッドとドナルド・サザーランドと・テリーサバラスの３人が、横一列に並んで、意外な交渉にでるんですけれど、この場面は、素晴らしい！

ドイツ人もアメリカ人も、戦場に居ようが一個人である事には変わらない
そうゆう事を、感じさせてくれるシーンです

痛快な戦争アクションだけれど、反戦の意味も込められているのかなぁ？
って思いました

戦争映画って言うと、最近は、悲惨さや、苦しみ、悲劇なんかを織り交ぜて、重くてシリアスな作品が断然多いけれど、こうゆう、ハッピーで明るい戦争映画を観るのもたまにはいいんじゃないかなぁ。。。

逆に「今」こうゆう作品なかなか作れるヒトっていないと思いますよ


ＵＰ　ＹＯＵＲＳ　ＢＡＢＹ