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13th Plaza Hotel Part 23

2007年09月22日 21:30

欲望を乗せてのフライト
着陸。
三ヶ月後の到着ロビーから、
また「乱交クラブ」にダイアルしていた。

かつては、この空港に女が迎えに来て
そのままカーテンを開け放ったラブホテル直行する、
あるいは湾岸ぞいの広い道の片隅で
立ったまま始める、
あるいは運転中にペニスつまみ出されて
「見せフェラ」をする、
あるいは都心とは反対方向の海岸に向かって
廃屋の壁に押し付けて全裸性交する…
そんなことばかりをしていた。
だが、始めは恥らいながら後には大声で
おまんこ」を連呼したその女も
この空港に隣接するホテル出会った
妖しい女にレズ快楽を仕込まれ、
挙句が終わりのない女性同士の恥態を見せつけて
別れの言葉に変えた。
だからだろうか、この空港に降りるたびに
ねっとりとした「性」の香りがなぜか漂ってくるのだ。
世界でも珍しいくらいに不便なこの空港
日本の玄関ではなく
淫らな性戯の入り口でもあった。

以前と同じ快活なコーディネーターの声が答える。
「ああ、この間の海外の方。あの時はすごかったですね。」
「今のところは女性3人。来てくれれば男性3人になります。」
「9時ですね。始まってるかもしれないけどいいですか?」
いったん帰宅
荷物を置いてすぐの外出。
さすがに疲れを感じるが、欲望がそれを凌駕する。
新宿シティホテル
同じ部屋だった。
ドアが開く。
この手の「会合」では
まずリラックスするために会話の時間がある。
あっけらかんとした会話が徐々にくずれだして
それから淫行が始まるのだ。
そのとき行為はまだ始まっていなかったが
すでに淫臭が漂い出していた。
男性は陽気な壮年が一人。
ひどく存在感のない若者が一人。
陽気な壮年は、広島から着いたばかりで
この瞬間を楽しみにしていたと話す。
海外から、と言うと「へーえ」と驚かれるのもこの間と同じだった。
だが決定的に違うのは、
この間の自称?看護師
あのOLの姿はなく、
ひどく普通の20代の女性二人
そしてこれまた人妻らしきムードの30代の女性一人。
以前の二人のような、いかにもプレイが好きそうな雰囲気はなかった。
会話が途切れ、頃合と見てコーディネーターが声をかける。
駆け引きが面倒だったので、
会話の波長があった人妻風に直接仕掛けた。
行為の引き金になってやろうと思った。
それ以上に、みんなに見せつけたかった。
ツインベッドの片方を占領してねっとりとしたキスを交わす。
八つの瞳がぎらぎらと注がれる。
その視線を意識しながら、耳たぶをなめあげ
全裸のうえにはおったバスタオルをずらして
すでに尖りかけた乳首に舌を這わす。
わざと音を立てて吸うとあえぎ声が大きくなってくる。
横目で見てみると、広島の男性は早くも女を全裸に剥いていた。
気弱そうな男はもう一人の女性と一緒に
視線を忙しく泳がせては開始のきっかけを探している。
見せる。
見られる。
視線に晒す。
性器を晒す。
つながる様を見せあう。
気がむけば相手を入れ替える。
男も女も性の欲望だけに支配されるさまは
文章に書けばある意味、美しいのかもしれないが
だぶだぶの中年壮年の男の身体と
決して美人とも言えない女性の飢えたさまは
あまり絵になるとは言えまい。
それでも一瞬の快楽の時間の共有を求めて乱交は始まる。

髪の毛。
眉。
耳の穴。
首筋
わきの下。
乳房の横。
乳首
谷間。
臍。
わき腹。
臀部。
太腿の外側。
太腿の内側。
膝裏。
ふくらはぎ
そして足指。
あらためて舌を進めるにつれて
あきらかに人妻風の身体が
くねくねとうねりだした。
それを見て取ると
足を大きくひろげすでにたっぷりと
愛液をたたえた性器
顔を近づけてゆく。
やや濃い目のヘアに雫が伝わっている。
それを音をたててすすると
それだけで激しく反応する。
とがりだしたクリトリス
べろりと舐めあげると
「ぎゃあ」と叫びながら開脚の度合いを高める。
ワギナをしゃぶると
身体を痙攣させながら愛液を噴出し高まりに達する。

舌に変えて指を使った。
全員が注目する中で
足を大きく広げさせ
自らの手で支えさせて性器を大きく露出させると
いきなり中指を突っ込んでかき回す。
そのプロセスをじっくりとねっとりと見て取ると
ついに彼らも行為を開始した。
眼前で粘つくクンニリングス
垂らしまくるおまんこをみてるのだから
女性二人も愛液を湛えだしているに違いない。
広島の男が背後から女につきいれていた。
「これだよ。これをしたかったんだ。」
なぜかホテル浴衣をまとった格好で
全裸女性を背後から犯す様は卑猥そのものだった。
女は尻を掲げてペニスを呑み込みながら
もう一人の気弱そうな男の佇立をくわえしゃぶっている。
もう一人の女は気弱そうな男の前で
自らの性器を指で押し広げかきまわして
愛液をほとばしらせている。
もはや、二人とも決しておとなしそうではなかった。

人妻風は股をツインベッドのもうひとつの方向に晒して
こちらの指を呑み込み、尻をくねらせながら
「見られる」快感を味わっていたが
急に立ち上がると、「着替えてくる」とささやく。
すでに全裸なのに?と思っていると
しばらくするとバドワイザーガールのコスチュームで現われた。
全身のラインを協調した卑猥な形のワンピース
その裾はまさに性器の高さ。
わざとつけてきた真紅Tバックのぞく
見せつけて男を挑発するためだけの衣装
それも若い女性のラインではなく
女ざかりのライン。
決して似合うわけではないのだが
崩れた色気は相当なものだった。
それが証拠に行為の途中の男性陣
見とれるように視線を流した後
自らの女をより熱心に組みしだきだした。
「どう?この格好?」
「いいよ。なかなか。似合うよ。やらしくて。」
「最期にTバックとってね。そのためにつけたの。」
「とらない。横からいれちゃう。」
「ばか」
「もうぐっしょりじゃないか。」
「だって。だって。」
聞こえよがしの会話。
前回と違って今度はこの女だけを責めようと思った。
バドワイザー銀色からのぞくパンティをしゃぶって
黒く変色させながら
他の連中に見せつけることだけに集中した。
それは「乱交」ではなく「露出」だった。

(続く)

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