朝顔

清英の本日の書作品は朝顔 参加サイトより転載 https://www.hibiyakadan.com/item/LIFESTYLE_Z_0121.html朝顔（アサガオ）の花言葉は？色で意味が変わる？名前の由来などの基礎知識も解説！ 日本の夏を代表する風物詩である朝顔（アサガオ）は、およそ千年以上もの長きに渡って愛されてきたお花です。

今回は、夏の贈り物として朝顔をプレゼントに贈ろうと考えている方向けに、朝顔の全般的な花言葉のほかに、色ごとに変わる花言葉や歴史・主な種類・特徴などの基礎知識をご紹介していきます。

朝顔（アサガオ）の花言葉とは？朝顔には、奈良時代末期から平安時代初期にかけて中国から伝わった品種を千年以上かけて独自に改良してきた「日本アサガオ」と、明治時代以降に海外から輸入された「西洋アサガオ」が存在します。

日本にとってよりなじみ深い日本アサガオは、早朝の3時頃から花を咲かせ始め、日差しが強くなり始める9時頃には萎んでしまうという特徴を持ったお花。夏休みに朝顔の栽培日誌をつけた方も多いと思いますが、長いあいだ開花を待ち焦がれつつも、ほんのひとときしか愛でることができないというその特性が、儚くも美しい「淡い恋」「愛情」というイメージに繋り、由来となったのかも知れませんね。

またアサガオは旺盛にツルを伸ばしてネットや支柱に絡みながら生長する植物。「結束」という花言葉は、その性質に由来していると考えられます。

色で異なる朝顔（アサガオ）の花言葉

ここからは、それぞれお花の色ごとに異なる朝顔（アサガオ）の花言葉を、色別にご紹介していきます。 1：紫色

1:紫色の朝顔（アサガオ）
紫色の朝顔の花言葉は「冷静」です。夏の早朝、暑さが増す前のひとときに咲く涼し気な紫色の花の姿が、この花言葉のイメージになっていったのではないでしょうか。

2：青色

2:青色の朝顔（アサガオ）
青色の朝顔の花言葉は「儚い恋」「短い愛」です。青色は、紫と並んで朝顔でもっともよく見られる花色のひとつ。わずかな時間にだけ咲いて儚い夢のように萎んでしまう朝顔のイメージから付けられた花言葉です。

3：白色

3:白色の朝顔（アサガオ）
白色の朝顔の花言葉は「固い絆」「あふれる喜び」です。清楚なイメージの白い朝顔ですが、やはり夏の暑さに負けることなく、力強くツルを伸ばして大きくなっていく様子がこれらの花言葉に繋がっていると思われます。

4：ピンク色

4:ピンク色の朝顔（アサガオ）
ピンク色の朝顔の花言葉は「安らぎに満ち足りた気分」です。ピンク色が持つ、穏やかで円満なイメージから着想されたものだと考えられます。

朝顔（アサガオ）の基礎知識

朝顔（アサガオ）の基礎知識
朝顔（アサガオ）は、ヒルガオ科サツマイモ属の一年草。7月中旬から10月上旬にかけて、青・紫・白・赤・ピンク・複色などのお花を咲かせます。
「朝顔」の名前のほかに「牽牛花」という和名があり、英名は「Morningglory」、学名は「Ipomoeanil」と呼ばれています。

原産地は中国南部からネパール・ヒマラヤにかけての山麓地域だとする説と、インドネシア・ボルネオ島などの東南アジア地域とする説に分かれていて、いずれも定説はありませんでしたが、近年では中南米が原産だという説も出てきているようです。

朝顔（アサガオ）の歴史と名前の由来

既に書いたとおり、朝顔（アサガオ）は奈良時代の末期から平安時代初期にかけて中国から日本へ伝わったとされています。
「朝顔」という名称で呼ばれているのが確認されたのは平安時代になってから。「朝に咲く美しい花」という意味で「朝の容花（かおばな）」と呼ばれていたのがこの名の由来です。
ただし「朝顔」はもともと朝に咲く花の総称として使われていたため、当時の朝顔にはキキョウ（桔梗）やヒルガオ（昼顔）、ムクゲ（木槿）なども含まれていました。

最初に中国から伝わった際、朝顔は漢方薬としてもたらされました。種には下剤や利尿剤となる成分が含まれているため、長らく「牽牛子（けにごし、けんごし）」という生薬として用いられていました。和名の「牽牛花」の由来はここから来ています。
それが花の美しさから観賞用としても栽培されるようになり、江戸時代には品種改良が盛んになって、2度に渡る大ブームを巻き起こしています。

朝顔は日本の古典園芸植物であり、品種の数は数千にも及びますが、そのほとんどが江戸時代に改良されたものです。今日でも「朝顔番付」など日本各地で盛んに品評会が行われ、東京・入谷の「朝顔まつり」をはじめとする朝顔市が開かれるなど、多くの愛好家から愛され続けています。

朝顔（アサガオ）の特徴

朝顔（アサガオ）はツル性の植物です。ネットに這わせると緑のカーテンができるほど長くツルを伸ばし、背丈は20cmから長いものでは10mほどになる場合も。
ラッパのような円錐形の花を探せ、5枚の花びらが融合して漏斗状になっています。花が開ききったあとは細く閉じるように萎んでいきます。

朝顔は種からでも苗からでも簡単に育てることができますが、お花をメインに楽しみたい場合は苗の状態で購入して育てる方が良いでしょう。
温かい地方を原産地とする朝顔は暑さには強いですが、そのぶん寒さには弱いので注意してください。朝顔に適した水やり方法や肥料の与え方、注意点など、詳しい育て方については こちらの記事 を参考にしてください。

朝顔（アサガオ）の種類

朝顔（アサガオ）の種類は、主に「日本アサガオ」と「西洋アサガオ」という2種に分かれます。

■日本アサガオ

日本アサガオ
日本では、中国から伝わった朝顔を千年以上かけて品種改良してきました。これを「日本アサガオ」と呼びます。

ツル性の一年草（芽して花を咲かせ、新たな種をつけて枯れていくサイクルを、最初に種をまいたその年のうちに完結させる植物）で、7～8月の早朝3時頃からお花を咲かせ、9時ごろには萎んでしまいます。品種によって差はあるものの2～3mほどつるを伸ばし、葉にくびれがあって細かい毛が生えているのが特徴です。

日本アサガオの代表的な品種は、小学校でよく栽培され一般的な朝顔として親しまれている「大輪アサガオ」と、突然変異によって珍しい花や葉をつける「変化アサガオ」の2系統に大別されます。それぞれの系統にまた多くの派生品種が存在し、色や形も千差万別です。

■西洋アサガオ

西洋アサガオ
「西洋アサガオ」とは、明治時代以降に日本に伝えられたものを指します。日本アサガオよりも大型で、ツルは7～10cmほどになるまでよく伸びます。

つるりとしたハート形の葉で、1つの脇芽から5～6個ほどの花芽をつけます。開花時期は8月後半～11月とやや遅く、さらに朝9時にはお花が終わってしまう日本アサガオに対して、西洋アサガオは夕方頃まで咲いているのが最大の特徴です。

実は西洋アサガオはもともと多年草（発芽・成長・開花・結実・枯死のサイクルが2年以上ある植物）でしたが、日本アサガオより寒さに弱く、日本の冬を越せないため日本では一年草として扱われています。

代表的な品種には、鮮やかな青色の花を咲かせる「ヘブンリーブルー」、白色に青や紫の絞りが入った「フライングソーサー」などがあり、朝顔としては珍しい宿根草（種をつけず、冬期は地上部の茎を枯らして地中部だけで越冬する植物）の「宿根アサガオ」もこちらの分類です。