- 名前
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- 37歳
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- 今は松山市住み。 でも四国4県や関西にもよく出没します。 人と一緒にいるのが好きです...
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NonReal Sex ~第1章 第一幕~
2007年09月01日 01:49
こんばんわ。キャンです。
昨日は序章という事で、僕がしていた出張ホストの概要に触れました。
今回から小説のように思い出をつづっていきたいと思います。
※この小説に出てくる人物名は実在する人物名とは違います。
※この物語はノンフィクションです。
少し長く、つたない文章で読みにくいかもしれませんが、
ご了承ください。
さて・・・
私の過去の物語の始まりです・・・・
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■ NonReal Sex ■
●第1章 デアイ●
~第一幕~
~コノ暑イ夏ニナルト必ズ思イ出ス。
ナゼアノ時違ウ返答ガデキナカッタノカト・・・・~
2003年夏。暑い夏がやってきていた。
某国立大学に通い、親とも離れて暮らしているため時間は気にせず遊べる。
ショウ。
それが俺の名前。
親が強く羽ばたいてほしいと言う意味を込めてつけたらしいが、
自分は気に入っていない。
大学に入り、そこそこ友達もできた。サークルもいくつかかけ持ちしている。
学科のやつらともうまくやり、そこで彼女もできた。
サラという名前で、O山県出身で黒髪のロングが似合う色白の女の子。
同い年のわりに落ち着いた雰囲気を持ち成績優秀。
だけど二人きりの時には甘えてくるかわいらしい彼女。
そんな彼女とも性格の相性も、セックスの相性もよく、満足していた。
そう、あの夜が来るまでは・・・・。
学期末テストも終わり、サラと二人で買い物をしていたとき、
急にこんな事を言われた。
「私、夏休みは実家にずっと帰るから。」
「は・・・?」
何を言っているのかわからず、ただ動転する俺。
「え・・?何それ・・?もしかして別れのセリフ・・・?」
サラは大事なことは急にいう性格で、何度も困らされた。
しかも冗談も同じくらい急に言うので、相手としては悩まされるのだ。
今回は冗談かと思ったのだが、えらく真剣なサラの眼差しに引いてしまう俺。
「ううん・・。夏に自動車学校に行こうと思って。それで夏休みの間実家に帰
ろうと思うの。」
「そ、そうかぁ~。ビックリしたぁ~。」
ほっと胸をなでおろす俺。
サラはこういう事は相談もせずに自分で決めてしまうから怖い。
でもそんな芯の強さにも惹かれているのが事実だった。
「なら俺も夏休みの間にバイトでもしてお金をためるかな!」
「そうしなよ!デジカメとか欲しいって言ってたじゃん。それに新しいギター
も。」
そういう他愛もない会話が今後とんでもない事件に発達するとは
俺やサラも考えもしなかった。。。
サークルの先輩の紹介でとある施設でウエイターのバイトをするようになった俺
。
先輩からは、自給が安い割りに飯も食えるし、結構綺麗な人や若妻がくるって言
われたからだw
俺自身、サラのためにがんばろうと思っていたが、ちょっとしたアバンチュール
は期待していた。
サラが実家に帰るまで、俺は少しでもサラと居たくて
お互いの家を行き来したり、バイト先にも迎えに行ったりしていた。
そして、夜はお互いを激しく求め合った。
バイトのない日は、二人で裸で過ごし、気が向いたときにセックスするといった
事もした。
離れる分、しっかりとお互いをつなぎとめるように・・・。
しかし、サラから実家に帰ることを告げられ、すぐに1週間がたち、
離れて暮らす生活がきた。
サラの家の合鍵を持つ俺は、サラから頼まれた掃除や洗濯をしたり、
バイトをしながら、趣味のギターを弾く生活を繰り返していた。
サラが居ない間は友達と遊ぶこともできたのだが、
たまった金額を見せて驚かせたかった為、ひたすらバイトをしていた。
ソンナアル日、運命ノ鐘ガ鳴ッタ・・・。
ドコカ遠クデ、破滅ヘノ鐘ガ・・・・。
バイトに明け暮れる俺だが、先輩や同期の人から見ても異常な様子だったらしい
。
「ショウ、お前大丈夫か?」
とよく店長から声をかけられた。
それ位にやせ細っていたのだ。
バイトを始める前は60Kgあった体重も10日間で53Kgにまで落ちていた。
しかし、俺自身異常を感じる事もなく、
「大丈夫です!やれます!」
と言い切る俺。
大学に入ってからの悪友のマサも毎日生きているか確認をしに来るほどだった。
「ショウ、お前おかしいよ・・?そんなにがんばる必要ないだろ?」
「いいんだ・・。やりたいんだよ。夏が終わるまでに40万位貯めてビックリさ
せたいんだ!」
「・・・サラちゃん、お前と連絡が取れなくて心配してたぞ?」
「・・・・あいつとは毎日メールしてるよ。」
マサは同じ学科でサークルも一緒。家も近くて入学当時から仲がよかった。
二人でゲームしたり、夢を語り合ったり、女をナンパしたりと数え上げたらきり
がない。
また、サラとも仲良しで二人の間を取り持ってくれたのもこいつだ。
だから俺はマサに感謝している部分もある。
そんなこいつにも心配をかけたくない部分もあり、変に弱いところは見せたくな
かった。
「サラちゃん・・・電話で泣いてたぞ。」
そんなマサのセリフを無視して、その日俺はバイトに出かけてしまった。
頭ノ中デ鳴リ響クヨ・・・。
大キナ鐘ガ・・・・。
いつもならバイトには16時半につくはずが、すこし気持ちが悪くて
16時50分ギリギリに入ってしまった。
「ショウ、どうした・・・?お前らしくないなぁ。」
「す、すみません。気をつけます・・・。」
店長の優しい一言に、そんな曖昧な返事しかできなくなっていた俺。
店長も怪訝な顔をしていた。
その日は珍しくあまりお客さんも多くなく、いつもの俺なら楽な仕事だった。
しかし、その日ばかりは体がおかしく、いつも運ぶ料理も重く感じた。
「おい、大丈夫か?」
一緒のシフトに入ってた3つ上のマコトさんも心配している。
マコトさんの彼女のヒカリさんも気遣ってくれていた。
「ちょっと寝てなくて・・・。少し休んできてもいいですか?」
「おお。二人でも今日は余裕だから心配せずに爆睡してこい!」
バイトの中でもチーフを任されているマコトさんは一人で4人分くらいの仕事をす
るくらいの
力をもっている。
「すんません。なら1時間くらい・・・。」
といって俺は仮眠室に向かった・・・。
ウトウトしながらもケータイで目覚ましをセットし、眠りにつこうとすると
一本の電話がかかってきた。
「もしもし、ショウ?最近忙しいみたいだけど、大丈夫?」
サラからだった。
マサから聞いたサラが心配し、マコトさんに連絡したところ、
仮眠室で寝ているというので気になってかけてきたらしい。
「あぁ・・大丈夫。最近寝てなかったからかな。体がだるくて。
心配させてごめんよ。」
「私のことはいいけど、ホントに大丈夫?無理しないでいいからね?」
「うん。あ、そういえば自動車学校の方は順調?
俺、まだ――行ったこと―――ないからよ――くわからん・・。」
「も、もしもし??ショウ??? モシモシ―――――」
気づいた時には病院のベッドの上だった。
そしてそばにはマコトさんと店長、そしてマサがいてくれた。
「良かったぁ~!お前急に気を失ってたんだぞ!サラちゃんが様子がおかしい
って
言ってくれて仮眠室に行ったら、お前ケータイ持ったまま倒れてて・・・」
「俺なんか気になって店に行ったら救急車が来てて・・・・
急患かと思ってみてたらショウが運ばれてて・・
あせったぞ!」
「頼むから店で倒れるな。食中毒でも起こしたのかと思って
客が来なくなるだろww」
3人の優しさが身にしみてわかった日だった・・。
俺にはサラ以外にもこんなに心配してくれる人がいるんだと・・・。
「一応、サラちゃんにはお前から連絡しとけよ。ただの過労らしいが、
あの子とても心配してたから。」
「すんません、マコトさん・・・。恩にきります。」
その日はサラに簡単に連絡をした。
寝ずに働きすぎて過労だったこと、店長から1週間の休みをもらったこと、
今日はゆっくり休むこと・・・。
サラも泣きながら納得してくれた。
ホントは今からでも駆けつけようとしたのだが、お母さんに怒られてしまい、こ
っちには来れない事。
お母さんやサラのお姉ちゃんも心配してること。
みんなの愛を感じて、その日はぐっすりと眠った。
今までにないくらい、何も心配せず、ただただ眠った。
シカシ、鐘ノ音ハ鳴リ響ク。
頭ノ中デ一段ト大キナ音デ・・・。
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さてさてどうだったでしょうか。
ここまでは第一幕ということで、
主要人物やそれに関係する人物などが出てきました。
次の第2幕では、主人公のショウが出張ホストという仕事に
早速出くわします。
誰にでもある彼女への愛。
それによる疲れ、つらさなどがドンドン主人公を襲います。
恐らく私はこうやって壊れていったんでしょうね。
感想なりコメントなり何かしらいただけると嬉しいです。
それでは、また明日・・・・。
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