- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 43歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 嫌がらせを受けていたのでコメント返しませんが それでもいいという方仲良くしてください...
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ロシア探訪~第6章~
2024年08月06日 11:44
窓から漏れる光
赤々と輝く太陽
朝を迎えました
私「おはよう、ソフィヤ。おはようヨシフ」
ヨシフ「おはよう、イチゴ。よく眠れたかね?」
私「グッスリ寝た。お酒も料理も美味しかった」
ソフィヤ「おはようイチゴ。それは良かった。さあ、朝食がすぐ出来ますからね」
私「ソフィヤ、私も手伝う」
ソフィヤ「ありがとう。じゃあ、これを運んでテーブルを綺麗にしてちょうだい」
仲良く朝食を囲み、相変わらず言語が違うのに会話が成り立つ3人
ヨシフ「今日はお友達のところに戻るのかね?」
私「うん。あまりウロウロすると心配されちゃうからね」
ソフィヤ「そういえば、旅の途中だと言ってたものね。またいつでもいらっしゃい。
イチゴなら大歓迎よ」
私「ありがとう」
ソフィヤ「私たちも孫がいるから、他人の気がしないの」
私「そうなの?お孫さんは近くで暮らしてるの?」
ソフィヤ「外国に留学してるわ。だから、全く会えてないの」
鳴り響く電話
ヨシフ「もしもし。おお、元気にしてたか?うん、うん。」
ヨシフ「何と!?帰ってきてるのか?そうか、それはもちろんだ!」
ヨシフ「ちょっと待ちなさい。ソフィヤ、ヴィトからだ。マリヤが帰ってきてるそうだ」
ソフィヤ「そうなの!?まあ、今まさにイチゴに話していたところよ」
ヨシフ「ヴィト、すぐに帰ってこれるのか?実はな、私たちもお前に会わせたい人がいてな」
(半ば電話を奪う形で)ソフィヤ「ヴィト?マリヤも一緒なの?今はどこ?クレスチェイなら
10分もかからないわね。待ってるわ、素敵な女性がお見えなの」
ソフィヤ「あんな性悪女と比べるもんじゃありません!彼女はとても優しくて、力持ちよ。
きっと気に入るわ。お父さん(ヨシフのこと)を助けてくれて、そのまま麦畑を手伝ってくれたの」
(半ば電話を奪う形で)ヨシフ「さあ、帰ってきなさい。積もる話もある」
そう言って電話を切ったヨシフ
ヨシフ「イチゴ、息子がな、孫を連れ帰ってくるんだ。今から、だ」
イチゴ「そうなの?じゃあ、私はそろそろ帰らないと」
ソフィヤ「何を言うの?いてちょうだい。息子にも孫にも紹介したいの。
きっと私たちを見直すわ。”ママたちにも外国人のお友達がいるのか”って」
ヨシフ「息子は、ここから30分くらいのところに家族で住んでいるのだがな、
3人子どもがいて、1番目の子が外国の大学に通ってるんだ」
ソフィヤ「今は一時帰国してるそうよ。ぜひ会ってあげて」
私「そうなの?それは嬉しいね」
コンコンコン
ドアをノックする音
と同時に
ガンガラガッシャーン!!!
キッチンで起きた、ものすごい音
駆け寄る私
ソフィヤ「慌ててたら、食器を落としてしまったわ」
私「危ないから、私が片付けるよ」
同時に玄関から聞こえる、ヨシフの声
ヨシフ「さあさあ、よく帰ってきた。お~い、ソフィヤ。マリヤ(孫)とヴィト(息子)が来たぞ!!」
私「私が片付けてるから、行ってあげて。楽しみにしていたんでしょ?」
ソフィヤ「ありがとう。じゃあ、お任せするわ」
そう言い残し、玄関に向かうソフィヤ
ソフィヤ「まあ、何年ぶり!?また綺麗になったのね」
ヴィト(であると思われる声)「母さん、まずは家に入れてくれよ。落ち着いて話も出来ないだろう?」
マリア(であると思われる声)「おばあちゃん、おじいちゃん。久しぶりね」
ヨシフ「さあさあ、入ってくれ。そうだ、紹介したい人が・・・2人ともこっちに来なさい」
ヨシフ「イチゴ、息子と孫が帰ってきたんだ。ぜひ紹介したい」
私「は~い、ちょっと壊れた食器を集めて・・・」
そうこうする間に、歩いてくる足音が2人分
ヴィト「イチゴさん!!?」
マリア「ママ!!?」
その声を聞き、顔を見上げる私
私「あれ!!?何で!!!??」
凄い偶然でしょ?
適当にバスに乗って、もう1台乗り継いで
たどり着いた最終バス停からうろついて
たまたま助けたおじいさんは、マリアの父親のさらに父親で
ここはマリアの父親の生家でした
すごくないですか!?
私「あれ!マルコヴィチって名前で、ヴィトなの?」
マルコ「ああ、ヴィトというのは私の愛称なんです。両親は昔から私を”マルコヴィチ”の”ヴィチ”をもじって
”ヴィト”と呼ぶんですよ」
そういうことなのか
マルコって呼んでれば、どこかのタイミングで「あれ?」って思えたものを
”ヴィト”って呼び名では、全く気付かなかった
マリア「ママ、ホテルに泊まるって言ってなかった?」
私「親切にしたロシア人のおうちに泊まるって言ったら、あんた心配するでしょ?ウソも方便!」
マリア「そうだけど、言ってくれたら2人の家だって早くに分かったかもしれないのに」
私「すごい偶然だね」
マリア「天文学的数字の確率だと思う。まさかここにママがひとりでにたどり着くなんて」
ヨシフ「3人は知り合いなのかね?」
ここで、改めて全てのいきさつをヨシフとソフィヤに説明し
超絶感謝された私
ソフィヤ「なんてことなの!!?マリヤを助けてくれたイチゴが、ヨシフのことも助けてくれるなんて!
こんな素敵なことがあるかしら!」
ヨシフ「驚きだ!!ヴィト!もっとイチゴの事を細かく伝えておいてくれれば、
昨日はもっと歓迎できたのに」
ソフィヤ「そうよ、ヴィト!イチゴにあんな粗末な料理とお酒じゃ、報いきれてないわ!」
私「料理もお酒も美味しかったし、楽しかったよ。大満足!」
ヨシフ「そう言ってくれると、少しは救われるが・・・ヴィト!きちんとマリヤについてのお礼も
してあるんだろうな?」
マルコ「それが父さん、イチゴさんは僕にも親切にしてくれて
まだ恩が返せていないんだ」
ソフィヤ「それはダメよ!あなたのダメ女房よりもイチゴを思いやりなさい!!」
私「ソフィヤ、マリアがいるのにママ(マリアの実母)のことを悪く言うのは・・・」
マリア「いいのママ。本当の事だから」
私「そういうこと言ったらいけません!」
マリア「は~い、ごめんなさいママ」
私「というか、昨日ヨシフに電話を借りてあんたに電話したんだから
その番号で気づかなかったの?」
マリア「おじいちゃんとおばあちゃんに連絡するときは、いつもパパの電話だったし
私、キエフに留学するまで電話持ってなかったもん。番号とか覚えてないし登録してないよ」
それじゃ、気付かないか
と、少々混沌とした状態が20分ほど続き
偶然が偶然を呼び、更に偶然によって奇跡が巻き起こるという
「持ってる(神がかってる)イチゴ」が発揮された出来事なのでした
まだまだロシア探検、続きます
このウラログへのコメント
ああ、なんて、素晴らしい
凄すぎる!!!
本当に、小説か漫画みたいな出会いですね
これまでの事をまとめたら映画にできますよ
女神の化身で在らせられる姫さまらしい親切と偶然の積み重ね。こうしてエピソードを拝読できるの幸せであります。
まあ、まさかと思えば、とてつもない偶然
さすが、イチゴさん
...広い海外でこんな、偶然、てあるのか
こんにちは
なんと神がかったストーリー。
偶然の言葉では片付かないですね。
凄いですね、そんな事ってあるんですね、まるで映画の世界みたい。
やはり持ってますね、流石ですw
世間は狭いものだとも言いますが…わからないものですね
それにこちらまで素敵な気分になれます
続きが楽しみ
テレビドラマみたいだ
凄すぎる展開!
さすがイチゴさん!
凄いですね
貴女はやはりもっている
何かに守られ
導かれている感じがします
本当の女神かも?
人の巡り合わせって凄いですね。
一期一会(イチゴいちえ)を大切に相手に親身になっているとちゃんと神様がご褒美をくれるのですね!
ドラマだったら『展開に無理があり過ぎ』と言われるくらいの偶然ですね
流石『持ってる!』
魂が引き合ってるのですね。
前世かその前に縁があったのですねー
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